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公開：2024-12-16

NovAccel社が医療用RI製造専用加速器RiSA-01を発表、超伝導技術による小型化と安定供給を実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• NovAccel社がRI製造専用加速器RiSA-01を発表
• 超伝導電子加速器の小型化技術を採用し設計を完了
• 2027年までに年間150GBqのAc-225製造を目指す

医療用RI製造加速器RiSA-01の設計完了とAc-225製造への展開

株式会社NovAccelは2024年12月12日、東京科学大学で開催された第二回加速器シンポジウムにおいて医療用RI製造専用の超伝導電子加速器RiSA-01の設計完了を発表した。このシンポジウムは日本加速器学会や東京科学大学など5つの学会・組織による共催で開催され、核医学による最先端医療をテーマに議論が行われている。^[1]

RiSA-01は小型化と安定運転を重視した専用設計により、RI製造に特化した加速器として開発が進められている。4K冷却技術による小型冷凍機の活用と2.6GHz空洞技術の採用によって、従来の超伝導加速器と比較して画期的な小型化を実現することが可能だ。

NovAccel社は製造段階に移行したRiSA-01について、2027年までに1台あたり年間150GBqのAc-225製造能力の達成を目標としている。がん治療において重要な役割を果たすと期待されるAc-225の安定供給を実現するため、現在は資金調達を積極的に推進している状況である。

RiSA-01の主要技術仕様まとめ

NovAccel社の詳細はこちら

超伝導電子加速器について

超伝導電子加速器とは、超伝導技術を用いて電子を加速する装置であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 超伝導状態による電気抵抗の極小化で高効率な加速が可能
• 従来の常伝導加速器と比べて省電力での運転が実現
• 高精度なビーム制御と安定した加速性能を提供

医療用RI製造においては、超伝導電子加速器の安定性と効率性が重要な役割を果たしている。RiSA-01では4K冷却技術と2.6GHz空洞技術を組み合わせることで、従来の超伝導加速器の課題であった大型化を克服し、医療施設への設置を視野に入れた小型化を実現することが可能になるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「NovAccel社、第二回加速器シンポジウムで「超伝導電子加速器によるRI製造への取り組み」を発表 | 株式会社NovAccelのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000154244.html, (参照 24-12-16).

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