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公開：2024-12-20

カシワバラ・コーポレーションが建設業向けカーボンニュートラル新事業を開始、独自開発塗料でCO2排出量30%削減を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• カシワバラ・コーポレーションが建設業向けカーボンニュートラル事業を開始
• 独自開発塗料による脱炭素推進工法でCO2排出量30%削減を実現
• 森林保有とGHG排出量算定ツールの提供で業界全体の脱炭素化を支援

建設業のカーボンニュートラル実現に向けた新事業の展開

株式会社カシワバラ・コーポレーションは建設業界のカーボンニュートラル実現に向けて、独自開発塗料による脱炭素推進工法の提供を2024年12月19日より開始した。塗装工事実績を活かした新施工管理方法により、従来比で最大30%のCO2排出量削減を実現し、事業主のScope 3把握需要に対応したGHG排出量レポートも提供している。^[1]

カーボンニュートラル実現に向けた取り組みとして、創業の地である山口県岩国市の森林を取得し、適切な森林管理によるCO2吸収量をJ-クレジットとして創出する計画を進めている。ドローンやレーザー測定、衛星、AI技術を駆使した効率的な森林管理を行うことで、持続可能な資源管理を目指すことになった。

全ての建設現場でGHG排出量算定を実施しており、現場ごとの作業特性や制約を踏まえた算出・削減を行っている。建設業の工種ごとに最適な排出量算出を行えるツールの開発やGHG排出量の算定・削減に関するコンサルティングサービスを提供することで、業界全体の脱炭素化を支援することになった。

カーボンニュートラル実現に向けた主要施策まとめ

カーボンニュートラルの取り組みの詳細はこちら

Scope 3について

Scope 3とは、事業者の活動に関連する他社の排出によるGHG排出量を指す区分のことである。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• サプライチェーン全体での排出量を把握可能
• 原材料調達から廃棄までの排出量を包括的に管理
• 取引先との協力による排出量削減が必要

建設業界におけるScope 3は、建材の製造や輸送、建設機械の使用、廃棄物処理などに関連する排出量が含まれる。カシワバラ・コーポレーションは独自開発塗料による脱炭素推進工法を通じて、建設業界全体のScope 3排出量削減に貢献することが期待されている。

建設業のカーボンニュートラル実現に関する考察

建設業界におけるカーボンニュートラルの実現には、施工段階での排出量削減だけでなく、サプライチェーン全体での取り組みが不可欠である。カシワバラ・コーポレーションが提供する独自開発塗料と施工管理手法は、具体的な削減効果を示すことで業界全体の意識改革につながる可能性が高いだろう。

一方で、カーボンニュートラル実現には多大なコストと時間がかかることが予想される。建設現場ごとの特性や制約を考慮しつつ、効率的な排出量削減を実現するためには、デジタル技術の活用とノウハウの蓄積が重要になってくるだろう。

今後は森林管理によるJ-クレジット創出やGHG排出量算定ツールの提供を通じて、業界全体の脱炭素化を加速させることが期待される。建設業界特有の課題に対応した独自のソリューション開発が、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩となるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「カシワバラ・コーポレーション、建設業のカーボンニュートラル実現に向けた新事業がスタート | 株式会社 カシワバラ・コーポレーションのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000041532.html, (参照 24-12-20).

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