ヒューマンアカデミーが業界初のAI日本語学習アプリHAi-Jを開発、外国人向け日本語教育の新時代へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

ヒューマンアカデミー株式会社のヒューマンアカデミー日本語学校は、日本語教育業界初となるAIを活用した日本語会話練習WebアプリHAi-Jを2024年12月18日に本格運用を開始した。3か月間に及ぶ企業向けデモ版トライアルでのフィードバックを基に、細部にわたる改善を重ねて完成度を高めている。^[1]

HAi-Jは同校のオリジナルテキスト「つなぐにほんご」に基づく89の日常会話シーンをAIアバターと練習できる学習アプリとして開発された。外国人学習者が日常生活や職場で必要とされる実践的な日本語コミュニケーション能力を効率的に習得できる設計となっているのが特徴だ。

この開発の背景には、2023年10月末時点で外国人労働者数が前年比12.4%増の204万8,675人に達し、雇用事業所数も31万8,775所と最多を更新している現状がある。日本語教室の空白地域問題なども含め、日本語教育ニーズの高まりに応えるソリューションとして期待が寄せられている。

場面シラバス式とは、従来の文法から学習を始める方式とは異なる教育メソッドのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

HAi-Jではこの場面シラバス式を採用することで、外国人学習者が実際の生活やビジネスシーンで必要となる会話力を効率的に身につけることが可能となっている。文法知識の習得に偏重せず、実践的なコミュニケーション能力の向上を重視した設計となっているのだ。

HAi-Jの最大の利点は、時間や場所を問わずAIアバターとの会話練習が可能な点と、実践的な日常会話シーンに特化した学習内容にある。増加する外国人労働者の日本語学習ニーズに応える効果的なソリューションとして、企業の人材育成や地域の日本語教育支援に大きく貢献する可能性を秘めているだろう。

一方で、AIアバターとの会話練習では実際の人間とのコミュニケーションで生じる非言語的要素や文化的な違いへの対応が難しい課題も考えられる。学習管理システムを活用した進捗確認と組み合わせることで、より効果的な学習成果の測定と改善が求められるだろう。

今後は音声認識精度の向上やAIの応答パターンの多様化、さらには文化的背景を考慮した会話シーンの拡充など、技術的な進化が期待される。日本語教育のデジタルトランスフォーメーションを牽引する存在として、継続的な機能改善と教育効果の検証が重要となるはずだ。

^ PR TIMES. 「日本語教育業界初（※）ヒューマンアカデミー日本語学校が独自開発　　外国人向けAI日本語学習Webアプリ「HAi-J」 | ヒューマンホールディングス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001722.000005089.html, (参照 24-12-20).

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