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公開：2024-12-20

ゲットワークスがNVIDIA B200/GB200搭載の水冷コンテナ型データセンターを開発、最大256基のGPU搭載と柔軟な拡張性を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ゲットワークスがB200/GB200搭載の水冷コンテナ型データセンターを開発
• 20FTコンテナで最大256基のGPU搭載が可能に
• Supermicro製GPUサーバーとのパッケージ販売も開始

NVIDIA最新GPU搭載のコンテナ型データセンター開発

株式会社ゲットワークスは、NVIDIAの最新GPUであるBlackwellプラットフォームのB200およびGB200を搭載可能な専用コンテナ型データセンターの受注を2024年12月18日より開始した。Blackwell GPUは現行のHopper GPUと比較して演算能力が大幅に強化されており、特にGB200 NVL72は水冷環境が稼働の前提条件となっている。^[1]

ゲットワークスは既にH100およびH200の水冷サーバー対応コンテナ型データセンターを完全自社設計で開発しており、その実績を活かしてBlackwell GPU向けの稼働環境を構築した。20FTコンテナ型データセンターには、B200を8基搭載した空冷タイプのサーバーを8台、水冷タイプで32台、GB200 NVL72サーバーは4台まで格納可能である。

これらのコンテナ型データセンターは新潟県湯沢町の「湯沢GXデータセンター」内に設置され運用される予定だ。また、Supermicro製の「B200水冷ラックソリューション」や「GB200 NVL72」をバンドルしたパッケージ販売も展開し、企業のAI開発基盤の迅速な導入をサポートしていく。

B200/GB200搭載コンテナ型データセンターの仕様まとめ

Blackwellプラットフォームについて

Blackwellプラットフォームとは、NVIDIAが開発した最新のGPUアーキテクチャであり、AIや機械学習処理に特化した以下のような特徴を持つ。

• 現行のHopper世代から大幅な演算性能の向上を実現
• 高い消費電力と発熱に対する冷却対策が必須
• GB200 NVL72は水冷環境での稼働が前提条件

ゲットワークスはH100およびH200での実績を活かし、Blackwellプラットフォームの課題である冷却対策を完全自社設計で解決している。コンテナ型データセンターでの豊富な実績と水冷技術の組み合わせにより、高性能GPUの安定稼働を実現した。

コンテナ型データセンターに関する考察

ゲットワークスのコンテナ型データセンターは、高性能GPUの冷却という技術的課題を解決しながら、大規模なAI処理基盤を柔軟に構築できる点が優れている。特に完全自社設計による短納期対応と、水冷・空冷の選択肢を提供することで、顧客のニーズに合わせた最適なソリューションを提供できることは大きな強みとなるだろう。

今後の課題として、電力供給の安定性確保と環境負荷の低減が挙げられる。再生可能エネルギーの活用や省エネ技術の更なる進化が求められるが、ゲットワークスは既に自治体と協力して様々な再エネ活用に取り組んでおり、これらの経験を活かした解決策の提示が期待できる。

将来的には、より高性能なGPUへの対応や、さらなる電力効率の向上が求められるだろう。ゲットワークスには、豊富な実績と技術力を活かした革新的なソリューションの開発を期待したい。コンテナ型データセンターの進化は、日本のAI基盤整備における重要な要素となっている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ゲットワークス、最新のNVIDIA GPU「B200／GB200」搭載水冷サーバー対応コンテナ型データセンターを受注開始。 | 株式会社ゲットワークスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000141706.html, (参照 24-12-20).
2. NVIDIA. https://www.nvidia.com/ja-jp/

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