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鹿島がCSGの締固め品質管理手法Geo-DX Compactionを開発、成瀬ダムで導入し試験要員7割削減を実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

鹿島がCSGの締固め品質管理手法Geo-DX Compactionを開発、成瀬ダムで導入し試験要員7割削減を実現

PR TIMES より


記事の要約

  • 鹿島がCSGの締固め品質管理手法Geo-DX Compactionを開発
  • 成瀬ダムで導入し試験要員を7割削減に成功
  • 現場密度の面的管理をリアルタイムで実現

鹿島のGeo-DX Compactionが成瀬ダムで導入され試験要員を7割削減

鹿島は地盤の電気抵抗を利用して現場密度を算出する新たな締固め品質管理手法Geo-DX Compactionを2024年12月19日に発表した。この手法は試験業務の省力化と広域かつ面的な現場密度のリアルタイムデータ取得を実現し、秋田県の成瀬ダム堤体打設工事に導入されている。[1]

鹿島JVが施工中の成瀬ダムにおけるCSGの締固め品質管理にGeo-DX Compactionを導入した結果、従来法による試験と同等の精度を確保しつつ試験業務に係る人員を約7割削減することに成功した。施工面全域にわたる現場密度の可視化も実現され、工事の品質管理が大幅に効率化されている。

鹿島は今後CSG等の締固め品質管理の更なる省力化と工事の生産性および安全性向上のために計測の自動化を目指している。また造成工事など、ダム以外の工事にも本手法を広く展開していく方針だ。本技術の導入により建設現場の工場化がより一層推進されることが期待される。

Geo-DX Compactionの特徴まとめ

従来法 Geo-DX Compaction
試験方法 RI法による試験孔の削孔や試料採取 地盤の電気抵抗を利用した現場密度算出
試験要員数 3名 1名(バギー運転者)
データ取得 試験孔数点のみ 施工面全域をリアルタイム計測
精度 基準値 誤差約±0.05t/m3
動画でみる鹿島の土木技術「ダム」の詳細はこちら

CSGについて

CSGとはCemented Sand and Gravelの略称で、現地発生材とセメント、水を混合して製造する材料のことを指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 現地発生材(石や砂れき)を有効活用できる
  • セメントと水を混合して強度を確保
  • ダムや造成工事の施工に適している

CSGはダム建設において重要な役割を果たしており、成瀬ダムでは台形CSGダムとして採用されている。従来の品質管理では人力による試験孔の削孔や試料採取を必要とするRI法などの試験を実施していたが、試験の省力化と生産性向上が課題となっていた。

Geo-DX Compactionに関する考察

Geo-DX Compactionの導入により、従来3名必要だった試験要員を1名に削減できたことは建設業界における労働力不足の解決策として高く評価できる。電気抵抗を利用した計測方式は従来のRI法と比較して作業負担が大幅に軽減され、人力での削孔や試料採取が不要になったことで作業効率が飛躍的に向上している。

一方で、本技術の導入には初期費用や運用コストが発生する可能性があり、小規模な工事現場への展開には課題が残るだろう。また、地盤の状態や天候条件によって計測精度が変動する可能性も考慮する必要があり、さまざまな環境下での実証実験を重ねることが重要だ。

今後は建設現場のDX化が一層加速することが予想され、Geo-DX Compactionのような革新的な技術の需要は更に高まっていく。建設業界全体の生産性向上と労働環境改善に向けて、本技術のような省力化・自動化の取り組みが一層重要になるはずだ。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「CSGの締固め品質管理手法「Geo-DX Compaction™」を成瀬ダムに導入し、試験要員を7割削減 | 鹿島建設株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000115.000116603.html, (参照 24-12-20).

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