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公開：2024-12-20

Microsoft PowerToys v0.87.0がAI強化、クリップボードの高度な変換機能が追加され作業効率が向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Microsoft PowerToysの最新版v0.87.0がリリース
• Advanced PasteにAI機能が強化され高度な変換が可能に
• クリップボードの画像をテキストに変換して保存可能

Microsoft PowerToys v0.87.0の機能強化でクリップボード操作が進化

米Microsoftは2024年12月17日、Windows向けユーティリティ集「Microsoft PowerToys」の最新版v0.87.0を公開した。本バージョンではAIを活用したクリップボード拡張機能「Advanced Paste」が大幅に強化され、新たに［高度な AI を有効にする］というオプションが導入されている。^[1]

Advanced Pasteの新機能「Advanced AI」は、Semantic Kernelを活用して複数のクリップボード変換を連続的に実行することが可能になった。画像からのテキスト抽出や言語間の翻訳、ファイル保存といった複雑な操作も、自然言語での指示で実行できるようになっている。

ただし、Advanced AIの利用にはOpenAI APIの使用が必要となり、バックグラウンドでの問い合わせに応じた料金が発生する可能性がある。その他の改善点として、プログレッシブWebアプリケーションのサポートや、既存ウィンドウの移動機能なども追加されている。

PowerToys v0.87.0の主な新機能まとめ

Semantic Kernelについて

Semantic Kernelとは、AIモデルを活用したアプリケーション開発を効率化するためのオープンソースフレームワークのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 自然言語での指示をプログラム実行に変換
• 複数のAI処理を連携させた高度な処理が可能
• 既存のアプリケーションへのAI機能の統合を容易化

PowerToys v0.87.0のAdvanced AIでは、Semantic Kernelを活用することでクリップボードのテキストや画像に対する複雑な変換処理を実現している。バックグラウンドではOpenAI APIと連携し、ユーザーの自然言語による指示を解釈して適切な処理を実行することが可能だ。

PowerToys v0.87.0のAdvanced AIに関する考察

PowerToysのAdvanced AIは、クリップボード操作の自動化という観点で画期的な機能となっている。特に画像からのテキスト抽出と翻訳を組み合わせた処理が自然言語で指示できる点は、ユーザーの作業効率を大幅に向上させる可能性を秘めているだろう。

一方で、OpenAI APIの利用に伴う課金の問題は、企業での導入を検討する際の課題となる可能性がある。APIの使用量を制限する機能や、料金の見積もりを表示する機能などが今後必要になってくるかもしれない。

将来的には、より多様なAIモデルに対応することで、ユーザーが使用するAIサービスを選択できるようになることが期待される。また、処理の自動化だけでなく、AIによる内容の要約や校正といった機能の追加も検討の余地があるだろう。

参考サイト

1. ^ GitHub. 「Release Release v0.87.0 · microsoft/PowerToys · GitHub」. https://github.com/microsoft/PowerToys/releases/tag/v0.87.0, (参照 24-12-20).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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