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公開：2025-01-17

CTCとヨドコウ桜スタジアムがエッジAIカメラを活用した実証実験を開始、2025年度内の実用化でスタジアム運営の効率化を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• CTCがヨドコウ桜スタジアムでエッジAIカメラの実証実験を開始
• 来場者数や属性情報をリアルタイムに収集・分析が可能に
• 2025年度内の実用化を目指し新たな顧客体験を創出

CTCとヨドコウ桜スタジアムのエッジAIカメラ実証実験

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社は、ヨドコウ桜スタジアムと共同でエッジAIカメラソリューションを活用した実証実験を2025年1月17日より開始した。年間32万人以上が来場するヨドコウ桜スタジアムでは、リニューアルオープンから5年目を迎えるにあたり、より安心・安全なスタジアム運営とマーケティングを通した新しい施策を検討することになったのだ。^[1]

エッジAIカメラの活用により、来場者の人数や性別、年代などのリアルタイム判別やデータ分析、視覚的な表現などを通して来場者の傾向を把握することが可能となる。物販品やフードの品揃えの検討、広告内容の改善やサイネージの設置場所の検討など、マーケティング施策の検証を進めていくだろう。

実証実験では、Idein株式会社が提供するエッジAIカメラ「ai cast」を使用し、デバイス内でリアルタイムにAIデータの処理を行う仕組みを構築している。収集したデータはプライバシーに配慮し、個人情報を含まないテキストデータとしてクラウドサービスに保存することで、安全性と効率性を両立させた運用を実現するのだ。

エッジAIカメラ実証実験の概要

エッジAIについて

エッジAIとは、デバイス内でリアルタイムにAIデータの処理を行う技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• デバイス内でリアルタイムなデータ処理が可能
• プライバシーに配慮したデータ収集と保存
• 高精度な分析と検知機能の実現

CTCはイベント会場での人流データの可視化や集客分析など、エッジAIカメラを活用したシステム構築の実績を持っている。今回の実証実験でも、ニーズに応じた環境の構築や運用の支援、専門チームによるデータ利活用・開発の支援を含めて、ヨドコウ桜スタジアムのDXの推進をトータルにサポートしていくのだ。

エッジAIカメラ実証実験に関する考察

エッジAIカメラの導入によって、スタジアムの運営効率化と顧客体験の向上が期待できる。特に来場者の属性情報をリアルタイムで把握できることは、物販やフードの品揃えの最適化、効果的な広告配信などのマーケティング施策の精度向上につながるだろう。

一方で、プライバシー保護の観点から、データの収集・保存・活用に関する明確なガイドラインの策定が必要となる。個人情報を含まないテキストデータとしてクラウドサービスに保存する仕組みは評価できるが、さらなるセキュリティ対策の強化も検討すべきだろう。

今後は、収集したデータの分析精度の向上や、AIによる予測モデルの構築などが課題となるだろう。エッジAIカメラの活用範囲を広げることで、スタジアム運営の効率化だけでなく、新たなビジネスモデルの創出にもつながる可能性がある。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ヨドコウ桜スタジアムとエッジAIカメラを活用した実証実験を開始 | 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000134.000108377.html, (参照 25-01-17).

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