レバテックがIT人材白書2025を公開、約4割の企業で採用増加も人材確保に課題

text: XEXEQ編集部
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PR TIMES より

記事の要約

レバテックがIT人材白書2025を公開
約4割の企業でIT人材採用が増加傾向
IT人材の約4割が転職を検討中

レバテックIT人材白書2025で明らかになったIT人材市場の動向

レバテック株式会社は2025年1月30日、IT企業担当者1000名とIT人材3000名を対象に実施した調査結果をまとめた「レバテックIT人材白書2025」を公開した。調査によると今年度の採用人数について約4割の企業が昨年度と比較して「増加した」と回答しており、IT人材の採用市場が依然として活況を呈している状況が明らかになった。^[1]

採用目標の達成状況に関して、「目標達成済み」または「目標達成進捗である」と回答した企業は全体の45.0%に上る一方で、約2割の企業が「目標達成が難しい可能性がある」「目標には大きく届かない見込み」と回答している。新たに採用チャネルを増やした企業は35.7%となっており、そのうちスカウト型求人媒体の活用が47.6%と最も高い割合を示している。

IT人材側の動向としては、「転職活動を始めている」が7.9%、「検討している」が30.7%と、約4割のIT人材が転職を視野に入れていることが判明した。転職後の年収については、約6割の転職経験者が増額を実現しており、そのうち24.2%が100万円以上の増加を達成している。

IT人材採用市場の現状まとめ

項目	詳細
採用目標達成状況	目標達成・進捗中：45.0%、達成困難：約20%
新規採用チャネル	導入企業：35.7%、スカウト型求人媒体：47.6%
IT人材の転職意向	活動中：7.9%、検討中：30.7%
転職後の年収変化	増額：約60%、100万円以上増：24.2%

スカウト型求人媒体について

スカウト型求人媒体とは、企業が求職者に対して直接アプローチできる採用プラットフォームのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

企業が候補者のスキルや経験を確認し能動的にアプローチ可能
求職者のスキルや希望条件に基づいたマッチング精度の向上
採用企業と求職者の双方向コミュニケーションを実現

本調査では新規に採用チャネルを増やした企業の47.6%がスカウト型求人媒体を選択している。IT人材確保の競争が激化する中で、従来の求人広告型とは異なる積極的なアプローチ手法として注目を集めているものと考えられる。

IT人材採用市場の動向に関する考察

今回の調査結果から、IT人材市場における需要の高まりと人材の流動性が顕著になっていることが読み取れる。約4割の企業が採用人数を増加させる一方で、約2割の企業が目標達成に苦戦しており、人材獲得競争が一層激化していることが推測される。人材確保のためには、より戦略的な採用活動と魅力的な待遇の提示が不可欠だろう。

IT人材の約4割が転職を視野に入れている状況は、企業にとって人材流出のリスクと捉えることができる。約6割の転職経験者が年収アップを実現している現状を踏まえると、既存社員の待遇改善や育成プログラムの充実など、人材定着に向けた施策の重要性が一層増していくものと考えられる。

採用チャネルの多様化やスカウト型求人媒体の活用増加は、採用手法の変革を示唆している。今後は単なる求人掲載だけでなく、より戦略的なアプローチや採用プロセスの効率化が求められるだろう。企業側には、従来の採用手法にとらわれない柔軟な対応と、長期的な視点での人材戦略の構築が必要になると考えられる。