ビジネススキル

BUSINESS SKILLS

公開：2025-01-31

PwCコンサルティングからクロスフィールズへ2名が2年間出向、ビジネスとソーシャルセクターの協働が新段階へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PwCコンサルティングからクロスフィールズへ2名が2年間出向
• ビジネスとソーシャルセクターの人材交流が長期化へ
• 社会課題解決の取り組みを強化

PwCコンサルティングからクロスフィールズへの長期出向開始

NPO法人クロスフィールズは、PwCコンサルティング合同会社から2名の社員を2024年8月より2年間の長期出向として受け入れることを発表した。出向する2名は入社5-10年のコンサルタントで、クロスフィールズのプロジェクトマネージャーとして勤務することになっている。^[1]

従来の企業からNPOへの人材交流は、プロボノや数カ月間の越境プログラムといった短期間かつ単発のプロジェクト型が主流であった。今回の出向受け入れは、ビジネスを通じた社会課題解決の機運の高まりを受け、より深い協働の実現に向けて人材交流のあり方が新たな段階に入ったことを示す象徴的な事例となっている。

クロスフィールズは長期出向によってセクターを超えた社会課題の解決を実現するためのプロジェクトの量と質を高めることを目指している。一方でPwCコンサルティングは、クロスフィールズの持つ国内外のソーシャルセクターのネットワークや現場での経験を通じて、社会課題に精通した社員を育成することで、ビジネスを通じた社会課題の解決をさらに推進していく方針だ。

長期出向の詳細まとめ

プロジェクトマネージャーについて

プロジェクトマネージャーとは、プロジェクトの計画立案から実行、評価までを一貫して管理する責任者のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• プロジェクト全体の進捗管理と目標達成の責任
• チームメンバーの調整とリーダーシップ
• 予算管理とリスクマネジメント

今回の長期出向では、ビジネスセクターで培ったプロジェクトマネジメントのスキルをソーシャルセクターで活用することが期待されている。クロスフィールズのプロジェクトマネージャーとして、社会課題解決に向けた様々なプロジェクトを統括し、セクター間の連携を推進する重要な役割を担うことになるだろう。

企業とNPOの長期出向に関する考察

企業とNPOの長期出向という新しい取り組みは、両セクターの強みを活かした社会課題解決の可能性を広げる画期的な試みである。特に2年間という長期の出向期間は、短期プロジェクトでは実現が難しかった本質的な課題への取り組みや、持続的な関係構築を可能にする革新的なアプローチだろう。

一方で、異なる組織文化や価値観を持つセクター間での長期的な人材交流には、コミュニケーションギャップや業務プロセスの違いによる課題が生じる可能性がある。組織間の相互理解を深め、出向者のキャリアパスを明確にすることで、より効果的な人材交流の仕組みを確立することが求められるだろう。

今後は企業とNPO双方の強みを活かした新しい価値創造の実現が期待される。特にSDGsやESGの重要性が高まる中、長期出向という形での人材交流は、社会課題解決と事業成長の両立を目指すモデルケースとなる可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「NPO法人クロスフィールズがPwCコンサルティングから2名の出向者を2年間受け入れ | NPO法人クロスフィールズのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000049241.html, (参照 25-01-31).

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