商船三井グループが海上輸送カーボンインセットプログラムを開始、環境属性のデジタル証書化でScope3削減に貢献
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PR TIMES より
記事の要約
- 商船三井グループが低炭素海上輸送のプログラムを開始
- 123Carbon B.V.と協力し環境属性のデジタル証書化を実現
- お客様のScope3削減に向けた取り組みを強化
商船三井の海上輸送カーボンインセットプログラムの開始
商船三井ロジスティクスは、商船三井グループの一員として低炭素海上輸送サービスの強化を進めており、2025年2月13日に新プログラム「BLUE ACTION NET-ZERO ALLIANCE」への参画を発表した。商船三井は2024年2月にアジア太平洋地域の海運会社として初めて、オランダのスタートアップ企業123Carbon B.V.と協力し、代替燃料を使用した低炭素航海の環境属性をデジタル証書として取引可能な形とした。[1]
商船三井グループは運航する船隊での代替燃料を使用した低炭素航海の実施から、デジタル証書を発行しお客様へ割り当てるまでのオペレーション体制を整備した。このデジタル証書には特定の低炭素航海に関する環境属性が記載され、GHG排出削減量データや航海の詳細情報が含まれている。
デジタル証書はブックアンドクレーム方式で取引され、お客様は物理的な関与の有無に関わらず柔軟な取引が可能となっている。商船三井グループはデジタル証書の売上を原資として代替燃料を調達し、航海に使用する燃料の置き換えを進めることで、環境ビジョン2.2に掲げるネットゼロの実現を目指している。
低炭素海上輸送プログラムの概要
項目 | 詳細 |
---|---|
プログラム名 | BLUE ACTION NET-ZERO ALLIANCE |
開始時期 | 2025年2月13日 |
提供企業 | 商船三井、商船三井ロジスティクス |
技術協力 | 123Carbon B.V.(オランダ) |
主な特徴 | デジタル証書による環境属性の取引、ブックアンドクレーム方式採用 |
期待効果 | お客様のScope3削減、代替燃料使用の促進 |
カーボンインセットについて
カーボンインセットとは、企業がバリューチェーン内で実施する温室効果ガス排出削減の取り組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 自社のバリューチェーン内での排出削減を実現
- 環境負荷低減と事業活動の両立が可能
- サプライチェーン全体での脱炭素化を促進
海上輸送におけるカーボンインセットは、代替燃料の使用による実質的な排出削減と、その環境価値の取引を組み合わせた仕組みとなっている。商船三井グループが開始したプログラムでは、デジタル証書を通じて環境価値を可視化し、取引可能な形にすることで、より効果的なScope3削減を実現している。
海上輸送カーボンインセットプログラムに関する考察
商船三井グループによる本プログラムの開始は、海運業界における脱炭素化の取り組みを大きく前進させる可能性を持っている。デジタル証書による環境価値の可視化と取引の仕組みは、企業のScope3削減目標達成を支援するとともに、代替燃料の普及促進にも寄与することが期待できるだろう。
今後の課題として、代替燃料の安定供給体制の確立や、デジタル証書取引の国際的な標準化への対応が挙げられる。これらの課題に対しては、国際的な連携強化や技術革新の促進、規制枠組みの整備などを通じて解決を図ることが必要になってくるだろう。
海運業界全体での低炭素化の実現に向けて、本プログラムがモデルケースとなることが期待される。さらなる技術革新や運用効率の向上を通じて、より効果的な排出削減の実現と、持続可能な海上輸送の構築が望まれる。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「商船三井が立ち上げる海上輸送カーボンインセットプログラム「BLUE ACTION NET-ZERO ALLIANCE」に参画 | 商船三井ロジスティクス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000127787.html, (参照 25-02-14).
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