【CVE-2025-0906】PDF-XChange Editor 10.4.0.388でJB2ファイル解析の脆弱性を発見、情報漏洩のリスクに警戒
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記事の要約
- PDF-XChange EditorにJB2ファイル解析の脆弱性を発見
- 情報漏洩につながる可能性のあるバッファオーバーリード
- 他の脆弱性と組み合わせて任意のコード実行が可能
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PDF-XChange Editor 10.4.0.388のJB2ファイル解析における脆弱性
Zero Day Initiativeは2025年2月11日、PDF-XChange Editorにおいて情報漏洩の可能性がある脆弱性【CVE-2025-0906】を公開した。JB2ファイルの解析時にユーザー入力の検証が不十分なため、割り当てられたバッファの範囲外を読み取る可能性があることが判明している。[1]
この脆弱性を悪用するには、ユーザーが悪意のあるページにアクセスするか、不正なファイルを開く必要があり、攻撃者は他の脆弱性と組み合わせることで現在のプロセスのコンテキストで任意のコードを実行できる可能性がある。CVSSスコアは3.3でローカルからの攻撃が可能だが、ユーザーの操作が必要となっている。
また、この脆弱性はCWE-125(バッファ範囲外の読み取り)に分類されており、影響を受けるバージョンはPDF-XChange Editor 10.4.0.388であることが確認されている。Zero Day Initiativeはこの脆弱性を「ZDI-CAN-25434」として追跡し、CISAによる評価では自動化された攻撃は不可能とされている。
PDF-XChange Editorの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-0906 |
影響を受けるバージョン | 10.4.0.388 |
脆弱性の種類 | バッファ範囲外の読み取り(CWE-125) |
CVSSスコア | 3.3(低) |
攻撃の条件 | ユーザーの操作が必要 |
追跡番号 | ZDI-CAN-25434 |
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バッファ範囲外の読み取りについて
バッファ範囲外の読み取りとは、プログラムが割り当てられたメモリ領域の範囲を超えてデータを読み取ろうとする脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- メモリ破壊やクラッシュの原因となる重大な脆弱性
- 機密情報の漏洩につながる可能性がある
- 他の脆弱性と組み合わせることで攻撃が可能
PDF-XChange Editorの脆弱性は、JB2ファイルの解析時にユーザーが提供したデータの検証が不十分なために発生する。この種の脆弱性は、攻撃者が巧妙に細工したファイルを使用することで、メモリ内の機密情報にアクセスできる可能性がある。
PDF-XChange Editorの脆弱性に関する考察
PDF-XChange Editorの脆弱性は、CVSSスコアが3.3と低く評価されているものの、情報漏洩のリスクを考慮すると慎重な対応が必要である。特にユーザーの操作を必要とする攻撃手法は、ソーシャルエンジニアリングと組み合わされることで、より深刻な被害につながる可能性が高いだろう。
今後は同様の脆弱性を防ぐために、入力値の検証やメモリ管理の強化が重要になってくる。特にファイル解析時のバッファ管理については、より厳密な実装が求められており、開発者はセキュアコーディングの原則に則った対策を講じる必要があるだろう。
また、この種の脆弱性は他のPDFエディタでも発生する可能性があり、業界全体でのセキュリティ対策の強化が望まれる。特にオープンソースコミュニティとの連携を通じて、脆弱性の早期発見や修正パッチの迅速な適用が可能な体制を整えることが重要だ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0906, (参照 25-02-15).
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