【CVE-2025-1009】Firefoxなど複数の製品でuse-after-free脆弱性を確認、緊急アップデートの適用を推奨
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記事の要約
- Firefoxなど複数の製品でuse-after-free脆弱性を確認
- Firefox 135未満とFirefox ESRなどの複数バージョンが影響対象
- XSLT処理に関連する脆弱性でCVSSスコアは9.8と深刻
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Firefox製品群のuse-after-free脆弱性に対する緊急アップデート
Mozilla Corporationは2025年2月4日、Firefox製品群に深刻な脆弱性【CVE-2025-1009】が存在することを公表した。この脆弱性は特別に細工されたXSLTデータによってuse-after-freeを引き起こす可能性があり、攻撃者による任意のコード実行につながる恐れがある。[1]
影響を受けるバージョンはFirefox 135未満、Firefox ESR 115.20未満、Firefox ESR 128.7未満、Thunderbird 128.7未満、およびThunderbird 135未満となっている。この脆弱性の深刻度を示すCVSSスコアは9.8と非常に高く、早急な対応が必要とされている。
この脆弱性はGoogle Project Zeroのセキュリティ研究者Ivan Fratricによって発見された。攻撃に特別な権限は不要で、ネットワーク経由での攻撃が可能であることから、システム管理者は直ちにアップデートを適用することが推奨されている。
Firefox製品群の脆弱性影響範囲まとめ
製品名 | 影響を受けるバージョン |
---|---|
Firefox | 135未満 |
Firefox ESR | 115.20未満および128.7未満 |
Thunderbird | 128.7未満および135未満 |
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use-after-freeについて
use-after-freeとは、プログラムがメモリから解放された後もそのメモリ領域を参照しようとする際に発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 解放済みメモリへの不正アクセスによって発生する深刻な脆弱性
- 攻撃者による任意のコード実行につながる可能性がある
- メモリ管理の不備によって引き起こされる代表的な脆弱性の一つ
この種の脆弱性は特にC/C++などの低レベル言語で書かれたプログラムで発生しやすく、攻撃者によって悪用された場合にはシステムの完全な制御権限が奪われる可能性がある。Firefoxの場合、XSLTデータの処理において特別に細工されたデータを用いることでuse-after-free脆弱性を引き起こすことが可能であり、早急な対策が求められている。
Firefox製品群のuse-after-free脆弱性に関する考察
Mozilla Corporationの迅速な脆弱性の公表と対応は、ユーザーのセキュリティを最優先する姿勢として評価できる。特にGoogle Project Zeroとの協力体制により、脆弱性が悪用される前に対策を講じることができたことは、オープンソースコミュニティの強みを示している。
一方で、複数の製品ラインに同様の脆弱性が存在していたことは、共通コンポーネントの品質管理における課題を浮き彫りにしている。今後はXSLT処理エンジンの設計を見直し、メモリ安全性を強化する必要があるだろう。セキュリティテストの強化と、コードレビューのプロセス改善も検討すべきである。
また、ESRバージョンを含む広範な製品に影響が及んだことは、長期サポート版を利用する企業ユーザーにとって大きな課題となる。バージョン間での脆弱性の伝播を防ぐため、コンポーネントの独立性を高めることが望ましい。将来的にはメモリ安全な言語への段階的な移行も視野に入れるべきだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1009, (参照 25-02-15).
- Google. https://blog.google/intl/ja-jp/
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