【CVE-2025-21176】MicrosoftのDotNetとVisual Studioに深刻な脆弱性、広範な製品のアップデートが必須に
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記事の要約
- .NET、.NET Framework、Visual Studioにリモートコード実行の脆弱性
- 複数バージョンのMicrosoft製品が影響を受ける深刻な脆弱性
- CVSSスコア8.8のハイリスク脆弱性として評価
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MicrosoftのDotNetとVisual Studioに深刻な脆弱性【CVE-2025-21176】
Microsoftは2025年1月14日に、.NET、.NET Framework、およびVisual Studioに影響を及ぼすリモートコード実行の脆弱性(CVE-2025-21176)を公開した。この脆弱性はCVSSv3.1で8.8のハイリスクと評価され、攻撃者によるリモートからのコード実行を可能にする危険性が指摘されている。[1]
影響を受けるバージョンには、Visual Studio 2015 Update 3からVisual Studio 2022 version 17.12まで、.NET 8.0および9.0、さらに.NET Framework 3.5および4.8/4.8.1が含まれており、広範な製品に影響が及んでいる。特にVisual Studio 2022では、複数のバージョン(17.6、17.8、17.10、17.12)が影響を受けることが明らかになっている。
本脆弱性は、CWE-126(バッファオーバーリード)に分類され、ユーザーの操作を必要とするものの、特権レベルは不要とされている。Microsoftはすでにセキュリティアップデートを提供しており、影響を受けるすべての製品に対して修正プログラムの適用を推奨している。
影響を受けるバージョンまとめ
製品名 | 影響を受けるバージョン |
---|---|
Visual Studio 2015 | 14.0.0から14.0.24252.2未満 |
Visual Studio 2017 | 15.9.0から15.9.69未満 |
Visual Studio 2019 | 16.11.0から16.11.43未満 |
Visual Studio 2022 | 17.6.0から17.6.22未満、17.8.0から17.8.17未満、17.10から17.10.10未満、17.0から17.12.4未満 |
.NET | 8.0.0から8.0.12未満、9.0.0から9.0.1未満 |
.NET Framework | 4.8.0から4.8.04775.01未満、4.8.1から4.8.1.09294.01未満 |
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リモートコード実行について
リモートコード実行とは、攻撃者が対象システムに物理的にアクセスすることなく、ネットワークを介して任意のコードを実行できる脆弱性のことを指す。以下のような特徴が挙げられる。
- 攻撃者が遠隔から標的システムでプログラムを実行可能
- システムの完全な制御権限を奪取される可能性あり
- 機密情報の漏洩やマルウェア感染のリスクが高い
本脆弱性のCVSSスコアが8.8と高く評価されている背景には、攻撃の難易度が低く、かつ影響範囲が広いという特徴がある。攻撃条件の複雑さが低く特権も不要とされており、ユーザーの関与があれば攻撃が成功する可能性が高いため、早急な対策が求められる。
MicrosoftのDotNetとVisual Studioの脆弱性に関する考察
本脆弱性の影響範囲が.NETエコシステム全体に及んでいることは、開発現場に大きな影響を与える可能性がある。特にVisual Studioの複数バージョンが影響を受けることから、開発環境の更新作業が企業の開発スケジュールに影響を及ぼす可能性が高いだろう。
今後はセキュリティアップデートの適用に伴う既存アプリケーションの互換性問題が発生する可能性がある。特にレガシーシステムを維持している組織では、更新作業の計画立案と実施に時間を要することが予想されるため、一時的な回避策の検討も必要になるだろう。
Microsoftには今回のような広範な影響を持つ脆弱性に対して、より早期の検出と対応体制の強化が期待される。開発者コミュニティとの連携を強化し、脆弱性情報の共有とパッチ適用の容易さを両立させることで、セキュリティリスクの最小化を図ることが重要だ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-21176, (参照 25-02-15).
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
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