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公開：2025-02-18

FRONTEOと塩野義製薬が開発する認知機能検査AIが厚生労働省から優先審査指定を受け、認知症の早期診断支援へ前進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• FRONTEOと塩野義製薬のAIプログラム医療機器が優先審査指定
• 自由会話から認知機能低下を判定するSDS-881を共同開発
• 審査期間短縮で認知症の早期診断・治療支援を促進

会話型認知機能検査用AIプログラム医療機器の優先審査指定

株式会社FRONTEOと塩野義製薬株式会社は、会話型認知機能検査用AIプログラム医療機器SDS-881について、2025年2月6日付で厚生労働省からプログラム医療機器に係る優先審査対象品目に指定されたことを発表した。自由会話から認知機能の低下を判定できるSDS-881は、FRONTEOの自然言語処理AIエンジンKIBITを活用し、認知症の早期診断と治療介入の促進を目指している。^[1]

SDS-881の開発において、FRONTEOがAIモデル開発とプログラム運用を担当し、塩野義製薬が臨床開発を実施している。両社は医療現場への円滑な実装と国内での薬事承認取得を推進しており、高い科学的エビデンスに基づくソリューションの実用化に向けて取り組んでいる。

優先審査対象品目への指定により、優先相談や事前評価の充実、コンシェルジュの設置など、早期承認に向けた様々なサポートを受けられるようになった。審査期間の大幅な短縮が期待され、高度なAI技術を用いた認知機能検査の支援が早期に社会実装される見込みである。

AIプログラム医療機器SDS-881の概要

自然言語処理AIエンジンKIBITについて

KIBITとは、FRONTEOが独自開発した特化型AIエンジンで、自然言語処理における高度な解析能力を持っている。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 少量の教師データでも高精度な解析が可能
• 高速処理と低コンピューティングリソースでの動作
• 解析情報の構造を可視化する特許技術を搭載

KIBITは医療分野において、科学論文や医療データの解析を通じて創薬研究や医療活動を支援してきた実績がある。認知機能検査用AIプログラム医療機器SDS-881では、自然言語処理技術を活用して患者の発話から認知機能の状態を評価することが可能となっている。

AIプログラム医療機器SDS-881に関する考察

SDS-881による自由会話からの認知機能検査は、患者への負担軽減と医療現場の効率化という観点で画期的なソリューションとなる可能性を秘めている。従来の認知機能検査と比較して、より自然な形での評価が可能となり、早期発見や継続的なモニタリングにも活用できるだろう。

今後の課題として、AIによる判定結果の信頼性や精度の検証、医療現場での運用手順の確立、データセキュリティの確保などが挙げられる。これらの課題に対しては、臨床データの蓄積と分析、医療従事者からのフィードバック収集、セキュリティ体制の強化などが必要となるだろう。

医療分野におけるAI活用は今後さらに加速することが予想され、SDS-881の成功事例は他の疾患領域への応用可能性も示唆している。FRONTEOと塩野義製薬の協業による新たな医療ソリューションの開発は、医療のデジタルトランスフォーメーションを推進する重要な一歩となる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「会話型 認知機能検査（神経心理検査）用AIプログラム医療機器（SDS-881）の厚生労働省によるプログラム医療機器に係る優先審査対象品目への指定について | 株式会社FRONTEOのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000612.000006776.html, (参照 25-02-18).
2. 厚生労働省. https://www.mhlw.go.jp/index.html

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