IBMが都市レジリエンス強化に向けた5つのAIプロジェクトを発表、国際機関との連携で持続可能な都市開発を推進
記事の要約
- IBMがレジリエントな都市構築に向け5つの新プロジェクトを発表
- C40 CitiesやWFPなど国際機関との連携でAIソリューションを開発
- 持続可能な消費と生産のためのAIプロジェクトの募集も開始
IBMが都市のレジリエンス強化に向けたAIプロジェクトを展開
IBMは持続可能な開発目標に沿った社会貢献プログラム「IBMサステナビリティー・アクセラレーター」の一環として、都市のレジリエンス強化に焦点を当てた5つの新プロジェクトを2025年2月21日に発表した。100を超える応募の中から選出された5つの組織は、IBMの専門家と協力してAIソリューションを開発し、地域社会における重要な課題に取り組むことになる。[1]
選出された組織の一つであるC40 Citiesは、世界の主要都市の市長によるグローバル・ネットワークとしてIBMと共同でAIソリューションを開発する。猛暑やヒートアイランド現象による潜在的リスクを分析し、都市の適応戦略策定を支援することで国民の健康リスクや経済的負担の軽減を目指すものだ。
国連世界食糧計画との協力では地理空間ツール「GeoTar」をAIで強化し、Mass General Brighamとは猛暑予測とリスク患者特定のためのAIツールを開発する。また持続可能な消費と生産のためのAIに関する新たなプロジェクト募集も開始されており、2025年4月30日まで応募を受け付けている。
IBMサステナビリティー・アクセラレーターの新プロジェクトまとめ
組織名 | プロジェクト概要 | 主な目的 |
---|---|---|
C40 Cities | データ駆動型AIソリューション開発 | 都市の気候適応戦略策定支援 |
国連世界食糧計画 | GeoTarツールのAI強化 | 食料安全保障の改善 |
Mass General Brigham | 猛暑予測AIツール開発 | 患者リスク管理の効率化 |
Janaagraha Centre | 都市データ分析プラットフォーム構築 | データに基づく都市開発促進 |
Kota Kita | 新AIモデル開発 | 都市の脆弱性分析と対策 |
レジリエンスについて
レジリエンスとは、システムや組織が外部からの影響や変化に対して適応し、回復する能力のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 環境変化や災害などの外的ショックへの耐性と回復力
- システムの持続可能性を維持する適応能力
- 危機発生時の代替機能や冗長性の確保
都市のレジリエンス強化において、AIテクノロジーは気候変動や災害リスクの予測、影響評価、対策立案などで重要な役割を果たす。IBMのプロジェクトでは、各都市の特性に応じたAIソリューションを開発することで、より効果的なレジリエンス構築を目指している。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「IBM、AIを活用してレジリエントな都市を構築するための新たなプロジェクトを発表 | 日本アイ・ビー・エム株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000601.000046783.html, (参照 25-02-22).
- IBM. https://www.ibm.com/jp-ja
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