【CVE-2025-0332】Progress UI For WinFormsにパストラバーサルの脆弱性、制限ディレクトリへの不正アクセスのリスクに対処
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記事の要約
- Progress UI For WinFormsで深刻なパス制御の脆弱性が発見
- アーカイブ内容が制限ディレクトリに展開される可能性
- 2025 Q1リリースで脆弱性に対処
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Progress UI For WinFormsのパストラバーサル脆弱性
Progress SoftwareのTelerik UI for WinFormsにおいて、バージョン2025 Q1(2025.1.211)より前のバージョンでパストラバーサルの脆弱性が発見され、2025年2月12日に公開された。この脆弱性により、アーカイブの内容が制限されたディレクトリに展開される可能性があり、CVSSスコアは7.8(High)と評価されている。[1]
この脆弱性はCVE-2025-0332として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはパストラバーサル(CWE-22)に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はローカルであり、攻撃条件の複雑さは低いとされ、攻撃に必要な特権レベルは不要だが、ユーザーの関与が必要とされている。
脆弱性の影響範囲はバージョン1.0.0から2025 Q1(2025.1.211)未満のすべてのバージョンに及んでおり、Windowsプラットフォームで動作するProgress Telerik UI for WinFormsが対象となっている。Progress Softwareは詳細な情報を公式ドキュメントで公開し、ユーザーに対して最新バージョンへのアップデートを推奨している。
Progress UI For WinFormsの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-0332 |
影響を受けるバージョン | 1.0.0から2025 Q1(2025.1.211)未満 |
CVSSスコア | 7.8(High) |
脆弱性の種類 | パストラバーサル(CWE-22) |
対象プラットフォーム | Windows |
公開日 | 2025年2月12日 |
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パストラバーサルについて
パストラバーサルとは、Webアプリケーションやソフトウェアにおけるセキュリティ上の脆弱性の一つで、攻撃者が意図的にファイルパスを操作して制限されたディレクトリにアクセスする手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ディレクトリトラバーサル攻撃とも呼ばれ、非公開ファイルへのアクセスを可能にする
- 「../」などの特殊文字列を使用して上位ディレクトリに移動する手法が一般的
- 重要なシステムファイルや機密情報への不正アクセスにつながる可能性がある
Progress UI For WinFormsの場合、アーカイブの展開時にパストラバーサルの脆弱性が存在し、攻撃者が制限されたディレクトリにファイルを展開させる可能性がある。この脆弱性は高い深刻度(CVSSスコア7.8)を持ち、システムのセキュリティに重大な影響を及ぼす可能性があるため、早急な対応が推奨されている。
Progress UI For WinFormsの脆弱性に関する考察
Progress UI For WinFormsの脆弱性対策として2025 Q1リリースで修正が行われたことは評価できるものの、バージョン1.0.0からの長期にわたる影響範囲は懸念材料となっている。特にWindowsプラットフォームでの広範な利用を考えると、アップデートが完了していない環境では重要な情報資産が危険にさらされる可能性が高く、組織的な対応が必要不可欠だろう。
今後の課題として、パストラバーサル対策の実装段階での脆弱性検出の仕組みづくりが重要となってくる。特にアーカイブ操作を伴うコンポーネントでは、ファイルパスの正規化や出力先の検証といった基本的なセキュリティ対策を開発初期段階から徹底する必要があるだろう。
将来的には、セキュアコーディングの自動チェック機能やコンテナ化による実行環境の分離など、より強固なセキュリティ機能の実装が期待される。Progress Softwareには、今回の経験を活かしたセキュリティ管理体制の強化と、より安全な製品開発プロセスの確立を望みたい。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0332, (参照 25-02-27).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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