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【CVE-2025-0365】Jupiter X Core 4.8.7にディレクトリトラバーサルの脆弱性、WordPressサイトのセキュリティリスクが深刻化

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Jupiter X Coreプラグインに任意ファイル読み取りの脆弱性
  • 4.8.7以前のバージョンが影響を受ける深刻な問題
  • Contributor以上の権限を持つユーザーが攻撃可能

Jupiter X Core 4.8.7のディレクトリトラバーサル脆弱性

WordFenceは2025年2月1日、WordPressプラグインのJupiter X Coreにディレクトリトラバーサル脆弱性が発見されたと発表した。この脆弱性は【CVE-2025-0365】として特定され、バージョン4.8.7以前のすべてのバージョンに影響を及ぼすことが判明している。[1]

この脆弱性はインラインSVG機能を介して発生し、Contributor以上の権限を持つ認証済みユーザーがサーバー上の任意のファイルを読み取ることを可能にする。攻撃者は機密情報を含むファイルの内容を読み取ることが可能となり、システムのセキュリティが大きく損なわれる可能性がある。

CVSSスコアは6.5(MEDIUM)と評価され、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃には低い特権レベルが必要だが、ユーザーの関与は不要とされ、影響の範囲は限定的だとされている。

Jupiter X Core脆弱性の詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-0365
影響を受けるバージョン 4.8.7以前のすべてのバージョン
脆弱性の種類 ディレクトリトラバーサル (CWE-22)
CVSSスコア 6.5 (MEDIUM)
必要な権限 Contributor以上
発見者 Matthew Rollings

ディレクトリトラバーサルについて

ディレクトリトラバーサルとは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者がファイルパスを操作して本来アクセスできないはずのディレクトリやファイルにアクセスする手法のことを指す。以下のような特徴がある。

  • 意図しないディレクトリへのアクセスを可能にする攻撃手法
  • 機密情報や重要なシステムファイルの漏洩リスクがある
  • 適切なパス検証の欠如により発生する脆弱性

Jupiter X Coreの脆弱性では、インラインSVG機能を悪用することでディレクトリトラバーサル攻撃が可能となっている。この攻撃により、攻撃者はWordPressのルートディレクトリを超えて任意のファイルを読み取ることができ、wp-config.phpなどの重要な設定ファイルや機密情報が露出するリスクがある。

Jupiter X Core脆弱性に関する考察

Jupiter X Coreの脆弱性は、WordPressプラグインのセキュリティ設計における重要な課題を浮き彫りにしている。特にContributor以上の権限を持つユーザーによる攻撃が可能という点は、内部からの脅威に対する防御の重要性を示唆している。今後は権限管理とファイルアクセス制御の両面からセキュリティ強化が必要となるだろう。

プラグイン開発者には、SVGファイルの処理やファイルパスの検証に関するより厳密な実装が求められる。特にWordPressのような広く使用されているプラットフォームでは、プラグインの脆弱性が大規模な被害につながる可能性があるため、定期的なセキュリティ監査と迅速な脆弱性対応が重要となってくる。

ユーザー側の対策としては、Contributorなどの権限付与を必要最小限に抑えることが重要だ。また、プラグインの更新管理を徹底し、脆弱性が報告された場合は速やかにアップデートを適用することで、潜在的な攻撃リスクを低減することができるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0365, (参照 25-02-27).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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