【CVE-2025-0822】Bit Assistプラグインにパストラバーサルの脆弱性、認証済みユーザーによる任意のファイル読み取りが可能に
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記事の要約
- Bit Assistプラグインにパストラバーサルの脆弱性が発見
- バージョン1.5.2以前が影響を受け、任意のファイル読み取りが可能
- 認証済みSubscriber以上の権限で悪用可能な深刻な脆弱性
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WordPressプラグインBit Assistの脆弱性発見
WordPressのチャットウィジェットプラグイン「Bit Assist」にパストラバーサルの脆弱性が発見され、2025年2月15日に公開された。この脆弱性は【CVE-2025-0822】として識別されており、バージョン1.5.2以前のすべてのバージョンに影響を与えることが確認されている。[1]
この脆弱性は、fileIDパラメータを介したパストラバーサル攻撃を可能にするもので、認証済みのSubscriber以上の権限を持つユーザーがサーバー上の任意のファイルを読み取ることができてしまう。攻撃者は機密情報を含む可能性のあるファイルにアクセスできる状態となっている。
CVSSスコアは6.5(MEDIUM)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃には低レベルの特権が必要だが、ユーザーの操作は不要とされ、影響範囲は機密性が高いと分類されている。
脆弱性の詳細情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-0822 |
影響を受けるバージョン | 1.5.2以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | パストラバーサル(CWE-23) |
CVSSスコア | 6.5(MEDIUM) |
必要な権限 | Subscriber以上 |
発見者 | Arkadiusz Hydzik |
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パストラバーサルについて
パストラバーサルとは、Webアプリケーションにおける脆弱性の一種で、攻撃者が意図されていないディレクトリにアクセスできてしまう問題のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 相対パスや特殊文字を使用して上位ディレクトリへのアクセスが可能
- 機密情報を含むファイルの不正な読み取りが可能
- システムファイルへの不正アクセスのリスクが存在
本脆弱性では、fileIDパラメータを悪用することでサーバー上の任意のファイルを読み取ることが可能となっている。WordPressの認証済みユーザーであれば最低権限のSubscriberでも攻撃が可能であり、機密情報の漏洩につながる可能性が非常に高い。
Bit Assistの脆弱性に関する考察
Bit Assistプラグインの脆弱性は、チャットウィジェットという一般的な機能を提供するプラグインにおいて発見されたという点で重要だ。特に認証済みユーザーであれば最低権限でも攻撃可能という点は、多くのWordPressサイトで新規ユーザー登録を許可している現状を考えると、非常に深刻な問題となる可能性がある。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発者はファイルアクセスに関する厳密な権限チェックと入力値のバリデーションを実装する必要があるだろう。特にfileIDのような外部から操作可能なパラメータについては、想定外のパス指定を確実に検知してブロックする仕組みが重要となる。
WordPressのセキュリティ対策として、プラグインの定期的なアップデートチェックと脆弱性情報の監視が不可欠となっている。今回のような認証済みユーザーによる攻撃を防ぐためには、ユーザー権限の最小化と不要なユーザーアカウントの削除も検討する必要があるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0822, (参照 25-02-27).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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