【CVE-2025-1023】ChurchCRM 5.13.0にSQLインジェクションの脆弱性、データ漏洩のリスクが深刻に
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記事の要約
- ChurchCRM 5.13.0以前にSQLインジェクションの脆弱性が存在
- EditEventTypes機能のnewCountNameパラメータに影響
- 重大度は9.3でCriticalに分類される深刻な脆弱性
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ChurchCRM 5.13.0のSQL インジェクション脆弱性
Gridware Cybersecurityは2025年2月18日、ChurchCRMのEditEventTypes機能においてSQLインジェクションの脆弱性【CVE-2025-1023】を発見したことを公開した。この脆弱性はChurchCRM 5.13.0およびそれ以前のバージョンに存在しており、newCountNameパラメータがSQLクエリに直接結合される仕様に起因している。[1]
この脆弱性は時間ベースのブラインドSQLインジェクションとして分類され、攻撃者が任意のSQLクエリを実行することを可能にする危険性を持っている。CVSSスコアは9.3でCriticalに分類され、データの漏洩や改ざん、削除などの深刻な被害をもたらす可能性が指摘されている。
脆弱性の発見者はMichael McInerneyで、問題の詳細はGitHubのissueで公開されている。この脆弱性に対する評価では、特権レベルは高く必要とされるものの、攻撃の複雑さは低いとされており、攻撃者による悪用の可能性が懸念されている。
ChurchCRM 5.13.0の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-1023 |
影響を受けるバージョン | ChurchCRM 5.13.0以前 |
脆弱性の種類 | SQLインジェクション(CWE-89) |
CVSSスコア | 9.3(Critical) |
影響範囲 | データの漏洩、改ざん、削除の可能性 |
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SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、Webアプリケーションにおけるセキュリティ上の脆弱性の一つで、悪意のあるSQLコードを挿入することでデータベースを不正に操作する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
- データベースの内容の閲覧や改ざん、削除が可能
- 認証回避やバックドア作成にも悪用される可能性
ChurchCRMの事例では、newCountNameパラメータに対する適切なサニタイズ処理が行われていないことが問題となっている。この種の脆弱性は、入力値のエスケープ処理やプリペアドステートメントの使用、パラメータ化クエリの採用などの対策によって防ぐことが可能だ。
ChurchCRMの脆弱性に関する考察
ChurchCRMにおけるSQLインジェクション脆弱性の発見は、Webアプリケーションにおけるセキュリティ対策の重要性を再認識させる重要な事例となっている。特に教会管理システムという性質上、個人情報や寄付情報など機密性の高いデータを扱う可能性が高く、早急な対応が求められる状況だ。
今後の課題として、同様の脆弱性を防ぐためのコードレビューの強化やセキュリティテストの徹底が必要となるだろう。特にデータベース操作を行う部分については、プリペアドステートメントの使用を標準化するなど、より強固なセキュリティ対策の導入が望まれる。
長期的な視点では、オープンソースプロジェクトとしてのセキュリティガイドラインの整備や、コントリビューター向けのセキュリティトレーニングの実施なども検討に値する。ChurchCRMのような重要なシステムでは、継続的なセキュリティ強化が不可欠だ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1023, (参照 25-02-27).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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