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公開：2025-03-19

日立と日本IBMが金融機関向け融資DXサービスで連携、業務効率化とコスト削減を実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 日立と日本IBMが融資DXサービスを連携開始
• 金融機関の融資業務をワンフロー化し効率化
• 生産性向上とコスト削減に向けた取り組みを推進

日立と日本IBMが金融機関向け融資DXサービスの連携を開始

株式会社日立製作所と日本アイ・ビー・エム株式会社は2025年3月17日、日立の金融機関向け融資DX推進サービスと日本IBMの金融デジタルサービス・プラットフォームの連携を開始すると発表した。両社の強みを活かした連携により、金融機関の融資業務における顧客情報や与信照会のプロセスが一元化され、業務効率の大幅な向上が期待されている。^[1]

日立と日本IBMはAWSジャパンとともに2024年9月より地域金融機関の価値向上と地域創生の実現に向けたDX推進の共創検討を進めており、今回の連携はその一環として実施される。この取り組みにより、金融機関側が個別に勘定系システムにアクセスしていた業務フローが融資DXサービスに組み込まれ、業務全体の効率化が実現されるだろう。

日立の融資DXサービスは2023年7月から提供が開始され、現在15の金融機関が採用している。一方、日本IBMのDSPは2020年から提供が開始され、約40の金融機関が採用しており、今回の連携により両社のサービスを統合した新たな価値提供が可能となった。

融資DXサービスの機能まとめ

マイクロサービスについて

マイクロサービスとは、独立した単位にアプリケーションを分割し、複数のサービスを連携させることで柔軟性や拡張性を向上させるソフトウェア開発手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• コンテナ技術を活用した柔軟な実装が可能
• クラウドネイティブな環境での運用に最適化
• サービス間の独立性が高く保守性に優れる

今回の融資DXサービスとDSPの連携においても、マイクロサービス基盤を活用することで、勘定系システムとの柔軟な連携が実現されている。金融機関は必要なサービスを選択的に利用できるため、段階的なDX推進が可能となり、既存システムの改修範囲を最小限に抑えることができる。

融資DXサービスとDSP連携に関する考察

日立と日本IBMの融資DXサービスとDSPの連携は、金融機関のデジタル化における重要な一歩となるだろう。特に地域金融機関にとって、ベンダー間のシステム連携が困難であった課題が解消され、迅速かつ柔軟なサービス提供が可能になることは大きな意義がある。

今後の課題として、システム移行時のデータ整合性の確保や、セキュリティ面での対策強化が必要となるだろう。また、金融機関側の業務フロー見直しや従業員のスキル向上など、組織的な対応も求められる。生成AIの活用やペーパーレス化の推進により、更なる業務効率化が期待される。

融資業務のDX化は今後も進展が見込まれ、金融機関の競争力強化に直結する重要な要素となるだろう。両社の連携により、より多くの金融機関がDX推進を加速させ、顧客サービスの向上や地域経済の活性化につながることが期待される。

参考サイト

1. ^ IBM Japan Newsroom. 「日立と日本IBMが共創により、融資DXサービスと金融デジタルサービス・プラットフォームの連携を開始」. https://jp.newsroom.ibm.com/2025-03-17-Hitachi-Loan-DX-Services-and-IBM-Digital-Services-Platform, (参照 25-03-19).
2. IBM. https://www.ibm.com/jp-ja

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