セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-20

GoogleがGmailのデータ損失防止機能を強化、分類ラベルによるリアルタイム保護機能の提供開始

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Gmailのデータ分類ラベルでDLPルールが即時適用可能に
• メッセージの分類・ブロック・隔離がリアルタイムに通知
• Google Workspaceで情報漏洩防止機能が強化

GmailのDLPルールとデータ分類ラベルがリアルタイム適用に進化

Googleは2025年3月18日、Gmailのウェブ版において、データ分類ラベルに基づくデータ損失防止(DLP)ルールをリアルタイムで適用する機能のベータ版アップデートを公開した。このアップデートにより、メッセージの分類やブロック、隔離などの処理が即座に実行され、ユーザーは送信前に問題点と対処方法を確認できるようになったのだ。^[1]

管理者は特定の分類ラベル（機密、社内限定、要知事項など）に基づいて、未承認ユーザーへの誤送信を防止するルールを設定できるようになった。警告やブロック、機密モードの強制適用など、柔軟な対応が可能となり、組織のデータ保護ポリシーをより確実に実施できるようになったのである。

また、クレジットカード情報や医療情報などの特定の情報タイプが検出された場合、自動的に分類ラベルを適用するルールも設定可能だ。ユーザーは組織のデータ分類ポリシーに基づいて、状況に応じて適切なラベルに変更することができるようになっている。

DLPルールとデータ分類ラベルの機能まとめ

データ損失防止（DLP）について

データ損失防止（DLP）とは、組織の機密情報や個人情報が意図せず外部に流出することを防ぐためのセキュリティ技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• メールやファイル内の機密情報を自動検出し保護
• ポリシーに基づいて情報の送信や共有をコントロール
• ユーザーへの警告表示や送信ブロックなどの対策を実行

Gmailにおけるデータ損失防止機能は、メッセージの送信前に分類ラベルとDLPルールに基づいて内容を分析し、適切な処理を実行する仕組みとなっている。このリアルタイム処理により、機密情報の誤送信を未然に防ぎ、組織のセキュリティポリシーの遵守を支援することが可能だ。

GmailのDLPルールとデータ分類ラベルに関する考察

リアルタイムでのDLPルール適用は、情報漏洩防止の観点から大きな進歩といえる。ユーザーが送信前に警告を確認できることで、意図しない情報流出を効果的に防止できるようになり、組織全体のセキュリティ意識の向上にもつながるだろう。

一方で、過度に厳格なルール設定は業務効率の低下を招く可能性がある。管理者には、セキュリティと利便性のバランスを考慮したルール設定が求められ、定期的な見直しと調整が必要になってくるだろう。

今後はAIを活用した自動分類の精度向上や、モバイルアプリへの対応拡大が期待される。また、他のGoogle Workspaceアプリケーションとの連携強化により、より包括的なデータ保護体制の構築が可能になるのではないだろうか。

参考サイト

1. ^ Google Workspace. 「 Google Workspace Updates: Beta update: Data loss prevention rules based on classification labels are now applied instantly in Gmail on the web 」. https://workspaceupdates.googleblog.com/2025/03/gmail-data-loss-prevention-rules-classification-labels-now-applied-instantly-.html, (参照 25-03-20).
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2. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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