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公開：2025-03-25

パナソニックがVideo Mixerプラグインバージョン2を発表、AI顔検出技術でプライバシー保護と映像制作の効率化を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• パナソニックがVideo Mixerプラグイン AW-SF400Gのバージョン2を発表
• AI顔検出技術による自動モザイク処理機能を搭載
• 顔PinP機能で複数人の顔を自動追尾・表示が可能に

パナソニックのVideo Mixerプラグイン バージョン2が顔認識AIに対応

パナソニック エンターテインメント＆コミュニケーション株式会社は、Media Production Suiteの有償プラグイン「Video Mixerプラグイン AW-SF400G」のバージョン2を2025年度第1四半期より提供開始する。このバージョンでは、AIを活用した高精度な顔検出技術と顔認証技術を組み合わせたリアルタイムのモザイク処理「AI Effect Filter」機能が新たに搭載された。^[1]

近年のインターネット配信やテレビ番組、イベント映像制作の現場では、プライバシーへの配慮が重要視されており、無関係な人物の映り込みを避けるための対応が必要とされている。Video Mixerプラグイン バージョン2では、PCにインストールするだけで自動的に顔を認識し、指定したフィルター処理を施すことが可能となった。

さらに、ライブ映像制作の効率化を図る自動顔PinP処理「AI Face Crop」機能も新たに実装された。AI顔検出技術により任意の人物を認識・追尾し、カメラ1台で複数人の顔PinPを自動挿入できる。また、オーディオ入出力への対応や外部API対応など、ライブ映像制作を効率化する機能も追加されている。

Video Mixerプラグイン バージョン2の新機能まとめ

ピクチャーインピクチャーについて

ピクチャーインピクチャー（PinP）とは、映像の一部に別の映像を小窓として表示する技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• メイン映像を継続表示しながら、補足情報を表示可能
• 複数の映像ソースを1画面内で同時に表示できる
• 視聴者に複数の情報を効率的に伝達できる

Video Mixerプラグイン バージョン2では、AI顔検出技術と組み合わせることで、カメラ1台でも複数の人物の顔を自動的に認識・追尾し、PinP表示することが可能となった。この機能により、放送やイベント配信での映像制作の効率が大幅に向上することが期待される。

Video Mixerプラグイン バージョン2に関する考察

AI顔検出技術を活用した自動モザイク処理機能の実装は、プライバシー保護の観点から非常に重要な進展である。映像制作現場での作業効率が大幅に向上し、人的ミスによるプライバシー侵害のリスクも軽減されることが期待できるだろう。

一方で、AI技術による顔認識の精度や処理速度がリアルタイム配信に十分に対応できるかという課題も考えられる。特に、複雑な照明条件下や多人数が映り込む場合の認識精度、システムの負荷についても検証が必要となってくるだろう。

今後は、さらなるAI技術の進化により、年齢や性別、表情などの詳細な属性に基づいたフィルタリング機能の追加も期待される。また、クラウドベースの処理やエッジコンピューティングとの連携により、より柔軟な運用が可能になることも考えられる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Media Production SuiteのVideo MixerプラグインがAI×顔検出技術を活用した自動顔フィルター処理と、顔ピクチャーインピクチャー（PinP）に対応 | パナソニックグループのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006173.000003442.html, (参照 25-03-25).
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