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【CVE-2025-1315】WordPressプラグインInWave Jobsに認証バイパスの脆弱性、管理者権限奪取のリスク

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • InWave Jobs 3.5.1以前にパスワードリセットの脆弱性
  • 認証バイパスによる管理者権限の昇格が可能
  • 未認証の攻撃者が任意のユーザーのパスワードを変更可能

WordPressプラグインInWave Jobsの重大な脆弱性発見

WordFenceは2025年3月7日、WordPressのInWave Jobsプラグインにおいて、バージョン3.5.1以前に重大な脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は【CVE-2025-1315】として識別され、CVSS v3.1で最高レベルの深刻度である9.8(Critical)に分類されている。[1]

脆弱性はパスワードリセット機能における認証バイパスの問題に起因しており、ユーザーの本人確認が適切に実施されていないことが原因となっている。未認証の攻撃者が管理者を含む任意のユーザーのパスワードを変更できる状態であり、アカウントの乗っ取りにつながる可能性が非常に高いことが明らかになった。

CWE-288(Authentication Bypass Using an Alternate Path or Channel)に分類されるこの脆弱性は、SSVCの評価によると技術的な影響が全体に及ぶとされている。攻撃の自動化が可能であることから、早急な対策が求められる状況となっている。

InWave Jobs脆弱性の詳細情報

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-1315
影響を受けるバージョン 3.5.1以前の全バージョン
脆弱性の種類 認証バイパス(CWE-288)
CVSS評価 9.8(Critical)
技術的影響 システム全体
攻撃の自動化 可能

認証バイパスについて

認証バイパスとは、システムの認証機能を回避して不正にアクセス権を取得する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 正規の認証プロセスを迂回して権限を取得可能
  • システムの設計上の欠陥や実装ミスにより発生
  • 特権アカウントへの不正アクセスのリスクが高い

WordPress用プラグインInWave Jobsの場合、パスワードリセット機能における認証プロセスの不備により、未認証の攻撃者が任意のユーザーアカウントのパスワードを変更できる状態となっている。この脆弱性は管理者アカウントも対象となるため、サイト全体の管理権限が奪取される可能性が極めて高い状況となっている。

InWave Jobs脆弱性に関する考察

パスワードリセット機能における認証バイパスの脆弱性は、ユーザー本人確認プロセスの設計段階での見落としが原因として考えられる。WordPressプラグインの開発においては、セキュリティテストの強化とコードレビューの徹底が今後の重要な課題となるだろう。

この脆弱性は攻撃の自動化が可能であり、技術的影響がシステム全体に及ぶことから、早急なバージョンアップによる対策が必要不可欠である。プラグイン開発者には、セキュリティチェックリストの整備や外部専門家によるセキュリティ監査の実施が推奨される。

認証機能は情報システムの根幹を成す重要な要素であり、その実装には特に慎重な検討が求められる。今回の事例を教訓として、WordPressプラグイン開発におけるセキュリティガイドラインの整備と、開発者向けのセキュリティ教育の強化が望まれる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1315, (参照 25-03-26).
  2. 1499

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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