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公開：2025-03-26

アクアビットスパイラルズがスマホタッチ支払いのPayPay対応を開始、宇和島自動車の全路線バスで利用可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• スマホタッチ支払いがPayPay決済に対応開始
• 宇和島自動車の全路線バスで利用可能に
• クレジットカードなしでキャッシュレス乗車が実現

公共交通向けキャッシュレスシステムのPayPay対応開始

アクアビットスパイラルズは、KDDIと連携して提供している公共交通向けキャッシュレスシステム「スマホタッチ支払い」にPayPay決済機能を追加し、2025年3月25日より宇和島自動車の「おでかけスマホパス」で運用を開始することを発表した。このシステムは専用の決済機器を必要とせず、バス車内のNFCプレートにスマートフォンをかざすだけで運賃の支払いが完了する仕組みとなっている。^[1]

全国の交通事業者では運転士の負担軽減や運賃収受業務の効率化を目的としたキャッシュレス化が進んでおり、国土交通省も完全キャッシュレスバスの実現に向けた実証実験を推進している。従来のシステムでは専用端末の導入・維持管理コストが課題となっていたが、NFCプレートを活用した新システムによってこれらの課題が解決された。

PayPayユーザーは全国で6,500万人を超える規模となっており、地域住民だけでなく観光客やクレジットカードを持たない若年層にとっても利便性が向上する。GNSSシステムによる乗降位置の自動判定と組み合わせることで、区間運賃の計算からPayPayでの決済までがシームレスに行える。

おでかけスマホパスの機能まとめ

NFCについて

NFCとは「Near Field Communication（近距離無線通信）」の略称で、非接触型の通信技術として様々な用途で活用されている。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 近距離での高速データ通信が可能
• 特別なアプリケーションなしで利用可能
• バッテリー駆動が不要で維持管理が容易

NFCは公共交通機関での運賃支払いやスマートフォンによる決済など、日常生活に密着した場面で広く活用されている。特にキャッシュレス決済の分野では、専用端末が不要でコスト削減にもつながることから、地方の交通事業者にとって導入のハードルを下げる重要な技術となっている。

スマホタッチ支払いに関する考察

スマホタッチ支払いのPayPay対応は、地方交通事業者のキャッシュレス化における課題を解決する画期的なソリューションとなる可能性を秘めている。特に専用端末が不要となる点は、導入・運用コストの削減につながり、地方の交通事業者にとって大きなメリットとなるだろう。

今後の課題として、通信インフラの安定性やGNSSの精度向上、システムの冗長性確保などが挙げられる。これらの課題に対しては、オフライン決済の仕組みの整備や、複数の測位システムの併用による位置精度の向上などの対策が考えられるだろう。

将来的には他の決済サービスとの連携拡大や、定期券機能の実装、観光情報との連携など、さらなる機能拡張が期待される。特に観光客向けのサービス拡充は、地域活性化という観点からも重要な要素となるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「スマホタッチ支払い」がPayPayに対応クレジットカードなしでもスマホ1つで路線バスの利用が可能に | 株式会社アクアビットスパイラルズのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000012842.html, (参照 25-03-26).
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