NICTらが4コア標準外径マルチコアファイバケーブルを世界初開発、非圧縮8K映像の大容量伝送を実現

PR TIMES より
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記事の要約
- 4コア標準外径マルチコアファイバケーブルを世界初開発
- 非圧縮8K映像システムに実装し300m伝送を実現
- 情報配管や建物内の狭小スペースでも大容量伝送が可能に
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マルチコアファイバケーブルによる8K映像伝送システムの実現
NICT、アストロデザイン、フジクラは4コア標準外径マルチコアファイバ8本を有するマルチコアファイバケーブルを開発し、非圧縮8K映像を扱う実システムに世界で初めて実装することに2025年3月27日成功した。このケーブルは直径3mmのケーブル内に2種類の標準外径シングルモード4コア標準外径マルチコアファイバを合計8本有しており、従来の単芯シングルモードファイバ32本分に相当する伝送容量を実現している。[1]
マルチコアファイバケーブルを用いた伝送ユニットの導入により、クリーンルーム内に設置された複数の8Kカメラからの大容量映像データを別建物の8K映像合成装置まで300mにわたって伝送することが可能になった。従来は情報配管や配線スペースの制約により導入が困難だった非圧縮8K映像システムの実装を実現している。
非圧縮8K映像システムでは1映像あたり毎秒70ギガビット程度のデータ伝送が必要となり、従来は1台の非圧縮8Kカメラごとに単芯のシングルモードファイバ1本が使用されていた。新開発のマルチコアファイバケーブルにより、既存の情報配管や建物内の限られたスペースでも大容量データ伝送が可能になった。
マルチコアファイバケーブルの仕様
項目 | 詳細 |
---|---|
ファイバ構成 | 4コア標準外径マルチコアファイバ8本 |
ケーブル直径 | 3mm |
伝送容量 | 単芯シングルモードファイバ32本分相当 |
伝送距離 | 300m |
データ転送速度 | 非圧縮8K映像1映像あたり毎秒70ギガビット |
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マルチコアファイバについて
マルチコアファイバとは、1本の光ファイバ内に複数の光信号伝送用コアを配置することで、伝送容量の増大やケーブルの高密度化を実現する先進的な技術である。従来のシングルモードファイバと同じガラス外径及び被覆外径の中に複数のコアを配置することが特徴だ。
- 光信号伝送用コアを複数配置可能
- 伝送容量の増大とケーブルの高密度化を実現
- コア同士の信号干渉を低減する最適設計
マルチコアファイバは光通信インフラの革新的な技術として注目を集めており、特に大容量データ伝送が必要な8K映像システムなどへの応用が期待されている。コア同士の信号干渉を低減するため、コアの配置や光学特性を最適化して設計されており、高品質な信号伝送を実現することが可能だ。
マルチコアファイバケーブルの実用化に関する考察
マルチコアファイバケーブルの実用化により、従来は設置が困難だった建物内や建物間での大容量データ伝送が可能になることは画期的な進展である。特に非圧縮8K映像システムの導入において、既存の情報配管や限られたスペースを有効活用できる点は、実用面での大きな利点となるだろう。
今後はマルチコアファイバケーブルの更なる高密度化や送受信装置の小型化が課題となることが予想される。特に長距離伝送時の信号品質の維持や、異なる種類のデータ伝送への対応など、技術的な課題の解決が必要になってくるだろう。
マルチコアファイバ技術の進化により、医療やセキュリティなど様々な分野での応用が期待される。特にリアルタイム性が求められる非圧縮8K映像の伝送システムにおいて、より柔軟な設置環境と高品質な映像伝送を両立できる可能性が広がっている。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「非圧縮8K映像を扱う実システムに、4コア標準外径マルチコアファイバ伝送ユニットを世界で初めて実装 | 株式会社フジクラのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000138.000056990.html, (参照 25-03-29). 8261
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