【CVE-2025-2621】D-Link DAP-1620に重大な脆弱性、リモート攻撃によるシステム侵害の危険性が浮上
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記事の要約
- D-Link DAP-1620 1.03にバッファオーバーフロー脆弱性が発見
- リモートからの攻撃が可能な重大な脆弱性と判定
- 脆弱性はCVSS 3.1で9.8のクリティカルスコア獲得
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D-Link DAP-1620のバッファオーバーフロー脆弱性
2025年3月22日、D-Link DAP-1620 1.03に重大な脆弱性が発見され、VulDBによって報告された。この脆弱性は/storageのcheck_dws_cookie機能に存在し、uid引数の操作によってスタックベースのバッファオーバーフローが発生する可能性があることが判明している。[1]
この脆弱性はリモートから攻撃を開始することが可能であり、脆弱性の詳細が既に公開されて攻撃に利用される可能性が指摘されている。さらに深刻な点として、この脆弱性は製品メーカーによるサポートが終了した製品にのみ影響を与えることが確認された。
セキュリティ評価機関によるCVSS評価では、バージョン3.1において最大スコアに近い9.8を記録し、クリティカルな脆弱性として分類されている。この脆弱性は攻撃の難易度が低く特権も不要であり、機密性・完全性・可用性のすべてに重大な影響を及ぼす可能性があるとされた。
D-Link DAP-1620の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-2621 |
影響を受ける製品 | D-Link DAP-1620 1.03 |
脆弱性の種類 | スタックベースのバッファオーバーフロー |
CVSS 3.1スコア | 9.8(クリティカル) |
攻撃の特徴 | リモートから実行可能、特権不要、ユーザー操作不要 |
影響範囲 | 機密性・完全性・可用性に重大な影響 |
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バッファオーバーフローについて
バッファオーバーフローとは、プログラムが確保したメモリ領域(バッファ)の境界を超えてデータを書き込んでしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- プログラムのクラッシュや予期せぬ動作を引き起こす可能性がある
- 悪意のあるコードを実行される危険性がある
- システム全体のセキュリティを危険にさらす可能性がある
D-Link DAP-1620の脆弱性は、特にスタック領域でのバッファオーバーフローが発生する危険性があり、攻撃者がリモートから容易に悪用できる状態にある。この種の脆弱性は、メモリ破壊やコード実行といった深刻な影響をもたらす可能性があるため、早急な対策が必要とされている。
D-Link DAP-1620の脆弱性に関する考察
D-Link DAP-1620の脆弱性が特に深刻な問題となっている要因として、製品のサポート終了という状況が挙げられる。通常のセキュリティアップデートによる対応が期待できない中、多くのユーザーが危険な状態に置かれる可能性が高まっており、代替機器への移行を含めた対策を検討する必要があるだろう。
今後起こりうる問題として、この脆弱性を悪用した大規模な攻撃キャンペーンの可能性が考えられる。すでに脆弱性の詳細が公開されており、攻撃コードの作成も容易であることから、早急なネットワークセグメンテーションや侵入検知システムの導入といった防御策の実装が重要になってくるだろう。
長期的な解決策として、製造業者には製品のライフサイクル全体を通じたセキュリティサポートの提供が求められる。特にIoT機器のセキュリティ対策は、今後ますます重要性を増すことが予想されるため、製品開発段階からのセキュリティバイデザインの採用が不可欠だ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2621, (参照 25-03-29). 1934
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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