【CVE-2025-1507】ShareThis Dashboard for Google Analytics 3.2.1に認証バイパスの脆弱性、機能無効化のリスクが発生
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記事の要約
- ShareThis Dashboard for Google Analytics 3.2.1以前に権限確認の欠陥
- 未認証の攻撃者による機能無効化が可能な脆弱性
- WordfenceがCVE-2025-1507として報告し公開
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ShareThis Dashboard for Google Analytics 3.2.1の認証バイパス脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグインShareThis Dashboard for Google Analyticsのバージョン3.2.1以前に存在する権限確認の欠陥について2025年3月14日に公開した。この脆弱性はhandle_actions()関数における認証機能の欠落により、未認証の攻撃者が全機能を無効化できる深刻な問題となっている。[1]
CVSSスコアは5.3(MEDIUM)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。特権レベルは不要だがユーザーの操作は必要とされており、影響の範囲は限定的であるものの完全性への影響が認められている。
Antonio Francesco Sardellaによって発見されたこの脆弱性は、WordPressプラグインの重要な機能である認証システムの設計上の問題を浮き彫りにした。CVE-2025-1507として識別されたこの問題は、CWE-862(Missing Authorization)に分類され、適切な権限チェックの実装の重要性を再認識させる結果となっている。
ShareThis Dashboard for Google Analytics 3.2.1の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-1507 |
影響を受けるバージョン | 3.2.1以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | CWE-862(認証の欠落) |
CVSSスコア | 5.3(MEDIUM) |
影響 | 未認証の攻撃者による機能無効化が可能 |
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認証バイパスについて
認証バイパスとは、システムやアプリケーションにおける認証メカニズムを回避して不正にアクセスを行う脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 正規の認証プロセスをスキップして権限を取得可能
- 設計上の欠陥や実装ミスにより発生
- 特権機能への不正アクセスを許してしまう
ShareThis Dashboard for Google Analyticsの脆弱性では、handle_actions()関数における認証チェックの欠落が主な原因となっている。この種の脆弱性は、適切な認証処理を実装していない場合や認証ロジックにバグが存在する場合に発生し、攻撃者に重要な機能への不正アクセスを許してしまう深刻な問題となる。
ShareThis Dashboard for Google Analytics脆弱性に関する考察
今回発見された認証バイパスの脆弱性は、WordPressプラグインの開発においてセキュリティレビューの重要性を再認識させる事例となった。特に認証機能は基本的なセキュリティ要件であり、handle_actions()関数のような重要な機能に対する権限チェックの実装は必須である。今後同様の問題を防ぐためには、開発段階での厳密なセキュリティテストの実施が求められるだろう。
また、この脆弱性の影響範囲は機能の無効化に限定されているものの、サービスの可用性に直接的な影響を与える可能性がある。今後は認証機能の実装において、WordPressの提供する標準的な認証APIの活用や、セキュリティベストプラクティスの遵守が重要となるだろう。開発者コミュニティとの連携強化も、セキュリティ品質向上の鍵を握っている。
今後のバージョンでは、認証システムの強化だけでなく、機能単位での詳細な権限管理の実装も検討する必要がある。プラグインの各機能に対して適切な権限モデルを設計し、必要最小限の権限でのみ操作を許可する仕組みを構築することで、よりセキュアな製品となることが期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1507, (参照 25-04-01). 1490
- Google. https://blog.google/intl/ja-jp/
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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