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公開：2025-04-02

RYDE株式会社が明石市のTacoバスでキャッシュレス決済の実証実験を開始、地域公共交通のDX化が加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• RYDEがTacoバスでキャッシュレス決済の実証実験を開始
• RYDE PASSでデジタル版回数券の販売が可能に
• 2025年4月から1年間の実証実験を実施

明石市のTacoバスでRYDE PASSによるキャッシュレス決済サービスを展開

RYDE株式会社は明石市のコミュニティバス「Tacoバス」において、モビリティプラットフォーム「RYDE PASS」によるデジタル版回数券の販売を2025年4月1日より開始した。この実証実験は2026年3月31日まで実施され、Tacoバスの利便性向上とキャッシュレス決済の効果検証が目的となっている。^[1]

デジタル版回数券は購入日から6ヶ月間有効で、中学生以上向けの100円券11枚セットが1,000円、小児・明石市以外在住の障害者手帳所持者向けの50円券11枚セットが500円で提供される。RYDE PASSアプリを利用することで、スマートフォン1台で簡単に乗車券の購入と提示が可能になるだろう。

RYDEは「世のため、人の移動のため。」というヴィジョンを掲げ、デジタルの力を通じて地域公共交通のデジタル化を推進している。公共交通のデジタルサービス化により、まちの移動をよりわかりやすく、簡単に、楽しくすることで、持続可能な社会の実現を目指すのだ。

Tacoバスのデジタル版回数券まとめ

Tacoバスのキャッシュレス決済についての詳細はこちら

モビリティプラットフォームについて

モビリティプラットフォームとは、交通サービスのデジタル化を実現するためのシステム基盤のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 様々な交通手段の乗車券をデジタル化可能
• システム開発が不要で導入コストを抑制
• 画像と文章だけで簡単に運用開始

モビリティプラットフォームはRYDE PASSのように、鉄道やバス、路面電車、旅客船など様々な交通手段の乗車券を統合的にデジタル化することが可能だ。既存の乗車券システムを活用しながら、新たな開発費用や保守費用を抑えられるため、規模を問わず多くの事業者が導入できる。

Tacoバスのキャッシュレス決済に関する考察

Tacoバスへのキャッシュレス決済導入は、地域公共交通のデジタル化における重要な一歩となる可能性が高い。特に高齢者や障害者にとって、現金の取り扱いや紙の回数券の管理は負担となることが多く、スマートフォン1台で完結する決済手段は利便性向上に大きく貢献するだろう。

一方で、スマートフォンを持っていない利用者や、デジタル機器の操作に不安を感じる層への対応が課題となることが予想される。実証実験期間中は、従来の現金決済も併用しながら、こうした利用者への丁寧なサポートと、使い方の周知活動が重要になってくるだろう。

将来的には、RYDE PASSの活用範囲を明石市内の他の交通機関にも広げることで、シームレスな地域交通ネットワークの構築が期待できる。複数の交通手段をまたいだ乗り継ぎの円滑化や、利用データの分析による運行効率の改善など、さらなる発展の可能性を秘めているのだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「明石市のコミュニティバス「Tacoバス」でRYDE PASSによるキャッシュレス決済の導入実証実験開始 | RYDE株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000079.000074063.html, (参照 25-04-02).
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