【CVE-2025-1942】FirefoxとThunderbirdに未初期化メモリ混入の脆弱性、クリティカルレベルの対応が必要
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記事の要約
- Firefox 136未満とThunderbird 136未満に重大な脆弱性
- String.toUpperCaseで未初期化メモリが文字列に混入する可能性
- CVSSスコア9.8のクリティカルな脆弱性として評価
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Firefox及びThunderbirdにおける未初期化メモリ混入の脆弱性
Mozillaは2025年3月4日、FirefoxとThunderbirdに影響を与える重大な脆弱性【CVE-2025-1942】を公開した。この脆弱性はString.toUpperCase()メソッドの処理において文字列が長くなった際に未初期化メモリが結果の文字列に混入する可能性があるものだ。[1]
この脆弱性はFirefox 136未満およびThunderbird 136未満のバージョンに影響を与えることが確認されている。CISAによる評価では、技術的な影響が全体に及ぶ可能性があり、自動化された攻撃も可能であることが指摘されているのだ。
CVSSv3.1での評価では、攻撃元区分がネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く、特権は不要とされている。さらに、ユーザーの関与も不要であることから、スコア9.8のクリティカルな脆弱性として分類されている。
CVE-2025-1942の詳細情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
公開日 | 2025年3月4日 |
影響を受けるソフトウェア | Firefox 136未満、Thunderbird 136未満 |
脆弱性の種類 | CWE-908: 未初期化リソースの使用 |
CVSSスコア | 9.8(クリティカル) |
攻撃の自動化 | 可能 |
技術的影響 | 全体に影響 |
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未初期化メモリについて
未初期化メモリとは、プログラム実行時にメモリ領域が確保されたものの、初期値が設定されていない状態のメモリ領域のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 不定な値が含まれる可能性がある危険な状態
- メモリ破壊やバッファオーバーフローの原因となりうる
- 情報漏洩やシステムの不安定化につながる可能性がある
未初期化メモリを使用することは、プログラムの実行結果の予測を困難にし、セキュリティ上の重大な問題を引き起こす可能性がある。今回のFirefoxとThunderbirdの脆弱性では、String.toUpperCase()メソッドの処理過程で未初期化メモリが文字列に混入する可能性があり、攻撃者による悪用のリスクが指摘されている。
Firefox及びThunderbirdの脆弱性に関する考察
String.toUpperCase()メソッドにおける未初期化メモリの混入は、文字列処理の基本的な機能に関わる重大な問題である。この脆弱性は攻撃の自動化が可能で技術的影響が全体に及ぶとされており、攻撃者による広範な悪用のリスクが懸念されるため、早急なアップデートの適用が求められるだろう。
FirefoxとThunderbirdは広く利用されているソフトウェアであり、この脆弱性の影響範囲は非常に大きいと考えられる。特に組織での利用においては、セキュリティポリシーの観点からも迅速なバージョンアップが必要となるが、既存システムとの互換性確認に時間を要する可能性があるため、計画的な対応が重要となるだろう。
今後は文字列処理に関する同様の脆弱性を防ぐため、コードレビューやセキュリティテストの強化が期待される。特にメモリ管理に関する処理については、より厳密な検証プロセスの確立が必要だ。Mozillaには継続的なセキュリティ品質の向上と、脆弱性発見時の迅速な対応体制の維持を期待したい。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1942, (参照 25-04-03). 1272
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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