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SECURITY

公開：2025-04-12

【CVE-2025-2990】Tenda FH1202に重大な脆弱性、リモートからの不正アクセスが可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Tenda FH1202のWeb管理インターフェースに重大な脆弱性
• 不適切なアクセス制御による権限の昇格が可能
• リモートからの攻撃が可能で対策が急務

Tenda FH1202 1.2.0.14のアクセス制御の脆弱性

セキュリティ研究者は2025年3月31日、Tenda FH1202 1.2.0.14(408)のWeb管理インターフェースに重大な脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は/goform/AdvSetWrlGstsetコンポーネントに関連しており、不適切なアクセス制御により権限の昇格が可能となることが判明している。^[1]

この脆弱性はCVE-2025-2990として登録され、CVSSスコアは最新のバージョン4.0で6.9（MEDIUM）と評価されている。攻撃者はネットワークを通じてリモートから攻撃を実行でき、特別な権限や認証情報を必要としないため、深刻な影響が懸念されている。

VulDBのデータベースによると、この脆弱性は既に一般に公開されており、悪用可能な状態となっている。Tendaの製品バージョン1.2.0.14(408)が影響を受けることが確認されており、早急な対策が必要とされている。

CVE-2025-2990の詳細情報

アクセス制御について

アクセス制御とは、システムやリソースへのアクセスを制限・管理するためのセキュリティメカニズムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの認証と権限の検証を行う重要なセキュリティ機能
• 不正アクセスやデータの改ざんを防止する防御層
• システムの機密性と完全性を確保する基本的な要素

今回のTenda FH1202の脆弱性では、Web管理インターフェースのアクセス制御が適切に実装されていないことが問題となっている。この不備により、攻撃者は本来アクセスできないはずの管理機能やシステム設定に不正にアクセスできる可能性があり、深刻なセキュリティリスクとなっている。

Tenda FH1202の脆弱性に関する考察

Tenda FH1202の脆弱性が特に深刻なのは、リモートからの攻撃が可能で認証も不要という点である。IoTデバイスのセキュリティ管理はますます重要性を増しており、このような基本的なアクセス制御の不備は製品の信頼性に大きな影響を与える可能性が高い。

今後同様の問題を防ぐためには、開発段階でのセキュリティレビューの強化と、発見された脆弱性への迅速な対応が重要となるだろう。特にIoTデバイスは家庭やオフィスのネットワークの一部として利用されることが多いため、製造元には高度なセキュリティ品質の確保が求められる。

また、この事例は継続的なセキュリティアップデートの重要性も示している。IoTデバイスメーカーは、製品のライフサイクル全体を通じてセキュリティパッチの提供を続けることが必要不可欠である。エンドユーザーにとっても、定期的なファームウェアアップデートの確認と適用が重要な課題となっている。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2990, (参照 25-04-12).
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