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公開：2025-04-24

JR東日本とECOMMITがAI活用した資源循環プロジェクトを開始、JR八王子駅でPASSTOによる不要品回収サービスを展開

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• JR八王子駅でAI活用した資源回収サービス「PASSTO」を開始
• エッジAIプラットフォーム「Actcast」で利用データを分析
• 回収品を活用したフリーマーケットなどのイベントも予定

JR東日本×ECOMMITがAI活用した資源循環プロジェクトを始動

JR東日本スタートアップ、ECOMMIT、Ideinの3社は、駅を起点とした資源循環社会の実現に向けて、2025年4月23日より資源循環サービス「PASSTO」の提供を開始した。JR八王子駅みどりの窓口内に設置されたPASSTOは、衣類や服飾雑貨などの不要品を回収し、リユース・リサイクルを通じて資源の有効活用を促進するサービスである。^[1]

IdeinのエッジAIプラットフォーム「Actcast」のAIカメラを活用することで、回収サービスの利用者情報や不要品に関するデータをリアルタイムに分析することが可能となった。取得したデータは匿名化された上で、CO2削減効果の可視化や新たな商品企画への活用が期待されている。

さらに、通常のPASSTOでは受け入れできない食器類や調理器具、小型家電などの回収イベントも予定されている。回収された品目を活用したフリーマーケットの開催も計画されており、地域住民の資源循環への参加を促進する取り組みが展開されることになった。

PASSTOとActcastの特徴まとめ

プロジェクトの詳細はこちら

エッジAIについて

エッジAIとは、デバイスやセンサーの近くでAI処理を実行する技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• データをその場でリアルタイムに処理が可能
• クラウドへの送信を最小限に抑えプライバシーを保護
• 高速な処理と低遅延を実現

今回のプロジェクトでは、IdeinのActcastがエッジAI技術を活用してPASSTOの利用データを処理している。AIカメラで取得した画像は端末内で即座に処理され、個人を特定できない形で分析結果のみがサーバーに送信されることで、プライバシーの保護と効率的なデータ活用を両立している。

駅での資源循環プロジェクトに関する考察

駅という公共空間を活用した資源循環の取り組みは、多くの人々が日常的に利用する場所での展開という点で画期的である。特にJR八王子駅での実証実験は、駅係員がPR活動に参加することで地域に密着した環境活動として機能することが期待できる。

一方で、回収品目の制限や保管スペースの確保、混雑時の対応など、駅での運用における課題も考えられる。これらの課題に対しては、イベント時の特別回収や地域との連携強化、AIを活用した利用傾向の分析による効率的な運用体制の構築が解決策となるだろう。

今後は収集したデータを活用した商品企画やリサイクル手法の最適化など、より広範な資源循環の仕組みづくりへの展開が期待される。特にエッジAI技術の活用により、プライバシーに配慮しながら利用者の行動パターンを分析し、サービスの改善につなげていくことが重要となる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「駅で“不要品”を手放すと、未来のモノづくりが変わる⁉JR東日本×ECOMMIT、IdeinのAI技術を活用した資源循環プロジェクト始動 | 株式会社ECOMMITのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000118.000067508.html, (参照 25-04-24).
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