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公開：2025-05-05

東急とヒューリックが宮益坂地区再開発事業で市街地再開発組合設立認可を取得、渋谷駅東口の国際ビジネス拠点化へ前進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 東急とヒューリックが宮益坂地区再開発事業を本格始動
• 渋谷駅東口に大規模ホール・カンファレンス施設を整備
• 国際水準の宿泊施設と産業育成支援施設を新設

宮益坂地区再開発事業が市街地再開発組合設立認可を取得

東急株式会社とヒューリック株式会社は、2025年4月30日に宮益坂地区第一種市街地再開発事業の市街地再開発組合設立が東京都知事より認可されたことを発表した。約1.4haの区域で実施される本事業は、2015年から約10年にわたり地元権利者を中心に計画が推進されてきた経緯がある。^[1]

渋谷駅東側に隣接する本地区では、4社9路線が乗り入れる交通利便性の高さを活かし、駅前広場やデッキ、地下通路、アーバン・コアなどの整備を通じて快適な歩行空間の形成を目指している。本事業は東京圏の国家戦略特別区域の特定事業として内閣総理大臣の認定を受けており、世界をリードする国際ビジネス交流都市としての発展に寄与することが期待される。

本事業では、渋谷エリアに不足している大規模なホール・カンファレンス施設や国際水準の宿泊滞在施設を整備する計画だ。また、官民連携の産業育成支援施設の創設や、本地区内に所在する御嶽神社の建て替え再整備を通じて、文化の継承と新たな価値創造の両立を図ることになっている。

宮益坂地区再開発事業の概要

アーバン・コアについて

アーバン・コアとは、都市基盤を垂直方向に接続する重要な移動空間のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• エレベーターやエスカレーターによる多層な都市基盤の接続
• 地下やデッキから地上への人々の誘導機能
• まちに開かれた縦軸空間としての役割

渋谷駅中心地区では、アーバン・コアの整備によって交通結節機能の再編・強化が進められており、快適な歩行空間の形成に貢献している。本事業でも同様の整備が行われることで、渋谷駅周辺地域への交通結節点としての機能が更に強化されることが期待できる。

宮益坂地区再開発事業に関する考察

本事業の特筆すべき点は、大規模ホール・カンファレンス施設と国際水準の宿泊施設の整備により、渋谷エリアの国際ビジネス拠点としての機能が大幅に強化されることにある。特に4社9路線が乗り入れる交通利便性の高さと、新設される施設群の相乗効果により、国際的なビジネス交流の活性化が期待できるだろう。

一方で、大規模再開発に伴う工事期間中の周辺地域への影響や、完成後の交通量増加への対応が課題となる可能性がある。特に宮益坂や明治通りといった主要道路に面している立地特性から、工事中の交通規制や歩行者動線の確保について、きめ細かな配慮が必要になるだろう。

御嶽神社の建て替え再整備は、地域の文化的価値を保全しながら新たな都市機能を付加する試みとして注目に値する。今後は伝統と革新のバランスを取りながら、渋谷の新たなランドマークとなる空間づくりを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」　市街地再開発組合設立認可のお知らせ | 東急株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001107.000010686.html, (参照 25-05-05).
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