ADXとSANUが経営統合、年間300棟の木造モジュール建築生産体制へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

株式会社ADXと株式会社Sanuは2025年5月19日、経営統合を発表した。この統合により、設計・製造・運営を統合する新体制に移行するのだ。

ADXは自然共生型の木造モジュール建築を、Sanuはシェア別荘サービス「SANU 2nd Home」を展開している。両社の理念が合致し、今回の経営統合に至ったのだ。

統合後、両社は自社建築拠点「SANU FACTORY」の開設・拡張を進め、設計から施工までを一貫して行う体制を構築する予定だ。BIM設計やロボティクスを活用し、2028年には年間300棟の木造モジュール建築の生産体制を確立することを目指している。

国産材の活用、地域に根差したものづくり、環境配慮型のデザインによって、2022年ウッドデザイン賞〈最優秀賞／環境大臣賞〉、2024年iF DESIGN AWARDなどの受賞を重ねているADXは、SANUとの統合により、国内外100拠点以上の供給体制に対応する生産基盤を構築するのだ。

木造モジュール建築は、短工期・低コスト・高品質を実現する建築手法として世界的に注目を集めている。グローバル市場では今後数年で約1.1兆円規模の成長が見込まれているのだ。

日本は木造建築技術において世界的に高い技術力を持つ国であり、SANUとADXは建築×テクノロジーによる住宅生産の革新に挑戦するのだ。

ADXとSANUの経営統合は、日本の建築業界における生産性向上と持続可能性への取り組みにおいて大きな一歩となるだろう。木造モジュール建築の量産化と国際化は、日本の木材資源の有効活用にも繋がるのだ。

しかし、大量生産による品質管理や、技術者の育成、さらにはグローバル展開における建築基準や文化の違いへの対応など、課題も存在するだろう。これらの課題を克服するためには、技術開発だけでなく、人材育成や国際的な連携強化が不可欠となる。

今後、SANU FACTORYでは、デジタル技術の更なる活用による生産効率の向上や、多様なニーズに対応できる住宅デザインの開発などが期待される。持続可能な社会の実現に貢献する、革新的な建築モデルの確立に期待したい。

^ PR TIMES. 「ADX、シェア別荘を全国展開するSANUと経営統合へー設計・製造・運営の垂直統合により、年間300棟生産体制を構築 | 株式会社ADXのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000077057.html, (参照 25-05-20).

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