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公開：2024-12-11

RENATUS ROBOTICSがロボットアーム制御AI「ADAM SMITH」を買収、EC出荷作業の完全無人化へ向け前進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• RENATUS ROBOTICSがTRUST SMITHからADAM SMITHを買収
• AIを用いたロボットアーム制御技術で出荷作業を完全無人化へ
• 2025年までに米国San Franciscoの自社倉庫へ導入予定

RENATUS ROBOTICSがロボットアーム制御AI「ADAM SMITH」を買収し完全無人化へ前進

RENATUS ROBOTICS株式会社は、2024年12月9日にTRUST SMITH株式会社からAIを用いたロボットアーム制御技術「ADAM SMITH」を買収したことを発表した。TRUST SMITHは2019年に設立された東京大学発のAIロボティクス企業であり、ADAM SMITHは東京大学のAI研究者たちが最先端アルゴリズムを用いて開発した独自のAIシステムである。^[1]

RENATUS ROBOTICSは世界初の統合型メガ自動倉庫「RENATUS」を提供しており、EC向け発送センターの全作業量のうち40〜60%を占める商品の引き出しと荷合わせ工程の自動化に成功している。ADAM SMITHの買収により、これまで人手に依存していた商品のピッキング工程も自動化され、EC向け発送センターの全作業量の60〜70%が無人化されることとなった。

ADAM SMITHは把持対象を認識するカメラモジュール「GOD VISION」と把持対象を把持するアームモジュール「VISIBLE HAND」で構成されており、RENATUSによって棚から引き出された商品を認識してロボットアームで把持し、発送箱内へ移動させる機能を備えている。2025年までに実証実験を終え、米国San Franciscoの自社倉庫への導入を進める予定だ。

ADAM SMITHのシステム構成まとめ

ロボットアーム制御AIについて

ロボットアーム制御AIとは、人工知能技術を用いてロボットアームの動作を制御するシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 画像認識技術による対象物の形状や位置の把握
• 把持経路の自動計算による効率的な動作制御
• 機械学習による作業精度の継続的な向上

ADAM SMITHは東京大学のAI研究者達が開発した独自のロボットアーム制御AIで、EC向け発送センターの商品ピッキング工程を完全に自動化することが可能だ。RENATUSと組み合わせることで、発送センターの全作業量の60〜70%の無人化を実現している。

ADAM SMITHの買収に関する考察

RENATUS ROBOTICSによるADAM SMITHの買収は、EC業界における物流自動化の革新的な一歩となる可能性が高い。特にピッキング工程の完全自動化は、人手不足や人件費高騰に悩む物流業界において画期的な解決策となり得るほか、24時間365日の稼働を可能にすることで、配送リードタイムの短縮にも貢献するだろう。

一方で、多種多様な商品に対する把持精度の維持や不測の事態への対応など、技術面での課題も存在する。GOD VISIONによる商品認識の精度向上や、VISIBLE HANDの把持アルゴリズムの改良など、継続的な技術改善が必要となるだろう。

将来的には、AIの進化によってより複雑な商品形状にも対応可能となり、自動化率のさらなる向上が期待される。RENATUS ROBOTICSには、2025年までの実証実験を通じて技術の完成度を高め、物流業界全体のDXを牽引する存在となることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「RENATUS ROBOTICS、TRUST SMITH社からロボットアーム制御AI『ADAM SMITH』を買収 | RENATUS ROBOTICS株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000096486.html, (参照 24-12-11).

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