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公開：2024-12-13

Orbital Lasersがシードラウンドで9億円の資金調達を実施、宇宙用レーザー技術の開発と事業化を加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Orbital Lasersがシードラウンドで9億円の資金調達を完了
• 小型かつ高出力な宇宙用レーザー技術の開発を推進
• スペースデブリ除去と衛星ライダー事業の展開へ

宇宙用レーザー開発のOrbital Lasersが9億円の資金調達を実施

宇宙用レーザー技術を開発するOrbital Lasersは2024年12月11日、スカパーJSAT、東京大学協創プラットフォーム、SMBCベンチャーキャピタルから総額9億円の資金調達を完了したことを発表した。Orbital Lasersは2024年1月にスカパーJSATからカーブアウトして創業し、高度な衛星レーザー技術を基にした事業展開を進めている。^[1]

Orbital Lasersは従来の宇宙用レーザーと比較して小型かつ約10倍以上のピークパワーを誇る宇宙用レーザーの開発に取り組んでいる。開発中の技術は小型ライダー衛星コンステレーションによる地表の面的な高度計測やスペースデブリ除去の事業化に活用される予定だ。

今回の資金調達により、宇宙用レーザーの研究開発をさらに進め、エンジニアを中心とした人材拡充を図る方針を示している。将来的には地球近傍から深宇宙探査まで、顧客ニーズに沿った幅広い利活用ケースを開拓することで宇宙利用の可能性を広げることを目指している。

資金調達の概要

Orbital Lasersの詳細はこちら

宇宙用レーザーについて

宇宙用レーザーとは、宇宙空間で使用することを目的に開発された特殊なレーザー技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 宇宙環境での安定した動作を実現する設計
• 小型化と高出力の両立が可能
• 衛星観測やデブリ除去など多様な用途に対応

Orbital Lasersが開発中の宇宙用レーザーは、従来型と比較して約10倍以上のピークパワーを実現しつつ小型化を達成している。この技術革新により、スペースデブリの効率的な除去や高精度な地表観測など、新たな宇宙ビジネスの展開が可能になると期待されている。

宇宙用レーザー技術に関する考察

Orbital Lasersが開発する小型かつ高出力な宇宙用レーザー技術は、増加の一途をたどるスペースデブリ問題に対する有効な解決策となる可能性を秘めている。特に従来の10倍以上のピークパワーを実現しながら小型化を達成した点は、衛星の運用コスト削減にも寄与する重要な技術革新である。

今後の課題として、宇宙空間での長期安定性の確保や、レーザー照射による周辺衛星への影響の最小化などが考えられる。これらの課題に対しては、地上での徹底的な実証実験や、国際的な運用ガイドラインの整備が必要になるだろう。

将来的には地球観測や深宇宙探査など、応用範囲の拡大が期待される。特に小型ライダー衛星コンステレーションによる地表の高度計測は、気象予測や災害監視など幅広い分野での活用が見込まれ、宇宙ビジネスの新たな可能性を切り開く存在となり得る。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Orbital Lasers、シードラウンドにおける資金調達を実施 | 株式会社Orbital Lasersのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000151266.html, (参照 24-12-13).

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