双日がアイルランドの再生可能エネルギー小売事業Pinergyの株式を取得、欧州での事業基盤を強化
PR TIMES より
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記事の要約
- 双日が再生可能エネルギー小売事業Pinergyの株式取得を発表
- アイルランドで電力小売事業に参入し脱炭素化を推進
- 欧州でのエネルギーソリューション事業を強化
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双日のPinergy株式取得による電力小売事業への参入
双日は2024年12月13日、双日欧州会社を通じてアイルランドの再生可能エネルギー電力小売事業Pinergyを運営するNew Measured Power Ltdの株式取得契約を締結した。Pinergyの株式98%を双日の持分法適用会社であるNexus Energiaとともに2025年1月以降に取得することで欧州での電力小売事業を拡大する予定である。[1]
Pinergyは2013年に創業した電力小売事業者で、陸上風力を中心とした100%再生可能エネルギー由来の電力供給を強みとしており、2023年の年間売上高は2億1,500万ユーロを記録している。電力販売量は年間840GWhに達しており、一般家庭約20万世帯分に相当する規模の事業を展開しているのだ。
双日は今後、国内外で培った再生可能エネルギー発電所の開発体制やNexusの運営ノウハウをPinergyに導入していく方針を示している。スペインとアイルランドの両国において、再生可能エネルギー発電から電力小売、省エネルギーサービスまで一貫したエネルギーソリューション事業の展開を目指すだろう。
Pinergyの事業概要
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | New Measured Power Ltd |
設立 | 2013年 |
売上高 | 2億1,500万ユーロ(2023年) |
従業員数 | 約130名(2023年12月末時点) |
主要事業 | 電力小売事業、太陽光発電システムの販売・施工、エネルギー測定システムの開発・設置 |
特徴 | 100%再生可能エネルギー由来の電力調達、エネルギーマネジメントサービス分野のリーディングカンパニー |
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再生可能エネルギーについて
再生可能エネルギーとは、太陽光や風力、水力などの自然現象から持続的に得られ、資源が枯渇せずに繰り返し使用できるエネルギーのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 環境負荷が低く、CO2排出量の削減に貢献
- 自然由来のため資源の枯渇の心配がない
- 地域特性に応じた多様な発電方式が可能
アイルランドでは2030年までに再生可能エネルギー比率80%の達成を目標に掲げており、政府主導で導入を推進している。一方でデータセンター建設などにより電力需要が増加しており、再生可能エネルギーの効率的な活用と省エネルギー化の両立が課題となっているのだ。
双日のPinergy株式取得に関する考察
双日によるPinergyの株式取得は、欧州における再生可能エネルギー事業の拡大という点で戦略的な意義が高いと考えられる。スペインでの事業経験を活かしつつ、成長途上のアイルランド市場に参入することで、地域ポートフォリオの分散化とノウハウの横展開が可能になるだろう。
今後の課題として、各国の電力市場の規制や制度の違いへの対応が挙げられる。特にアイルランドは再生可能エネルギーの導入目標が高く、市場環境の変化が予想されるため、柔軟な事業戦略の構築が必要となってくるはずだ。
エネルギーマネジメントサービスの分野では、デジタル技術の活用による新たな付加価値の創出が期待される。Pinergyが持つエネルギー測定システムの技術と双日グループのノウハウを組み合わせることで、より効率的な電力供給と省エネルギーサービスの実現が可能になるだろう。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「双日、アイルランドで電力小売事業に参入 | 双日株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000278.000073843.html, (参照 24-12-16).
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