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公開：2024-12-16

TMIPがInnovation Award 2024を開催、竹中工務店Archi-Hubが最優秀賞を受賞し建築業界の新規事業創出に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• TMIPがInnovation Award 2024を開催し最優秀賞などを発表
• 竹中工務店Archi-Hubの藤井氏が最優秀賞を受賞
• 三菱商事マシナリと元東レの取り組みが優秀賞に選出

TMIPによる大企業の新規事業創出を表彰する制度「TMIP Innovation Award 2024」開催

TMIPは2024年12月4日、大企業発の新規事業創出を表彰する制度「TMIP Innovation Award 2024」を開催した。第2回目となる今回は最終選考に選ばれた5事業の中から、株式会社竹中工務店Archi-Hubの藤井康平氏が最優秀賞を受賞し、業界特有の課題に対する挑戦姿勢と社会インパクトが高く評価された。^[1]

優秀賞には三菱商事マシナリ株式会社の今井香菜子氏が手掛けるデジタルを活用した貿易プロセス最大効率化サービス「SPARE-MARKET」と、Ex東レ株式会社の西田誠氏による先端技術を搭載した"進化した服"によるアパレル事業「MOONRAKERS TECHNOLOGIES」が選出された。SPARE-MARKETはオーディエンス賞も同時受賞している。

TMIPは大企業がオープンに新規事業に挑戦する社会を目指しており、市場性や革新性、社会インパクトのみならず事業創出マネジメントの仕組みや工夫も重視している。今回は早稲田大学大学院教授の入山章栄氏をはじめとする4名の審査員を迎え、新たに日経ビジネス賞も設けられた。

TMIP Innovation Award 2024受賞事業まとめ

オープンイノベーションプラットフォームについて

オープンイノベーションプラットフォームとは、企業や組織の枠を超えて新しい価値創造を目指す仕組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 複数の企業や組織が連携して新規事業を創出
• 社内外の資源や知見を活用した価値創造
• 産官学連携による革新的なソリューション開発

TMIPは丸の内エリアを拠点に、大企業とスタートアップ、産官学街との連携で事業創出を目指すオープンイノベーションプラットフォームとして機能している。会員やパートナーを含めると300団体を超える組織が参画しており、日本のイノベーション創出における重要な役割を担っている。

TMIP Innovation Award 2024に関する考察

TMIP Innovation Award 2024の特筆すべき点は、建築リユースやデジタル貿易など、既存産業のデジタル化や環境配慮型ビジネスへの転換を図る事業が高く評価されている点である。特に最優秀賞を受賞したArchi-Hubは、建設業界における循環型経済への移行という社会的課題に正面から取り組んでおり、業界全体への波及効果が期待できるだろう。

一方で、大企業発の新規事業が直面する課題として、既存事業との利害調整や組織の慣性が挙げられる。TMIPによる事業支援や表彰制度は、そうした課題を乗り越えるためのモチベーション向上や外部リソースとの連携促進に寄与するものと考えられる。

今後の展開としては、受賞事業間のシナジー創出や、より多くの大企業への波及効果が期待される。TMIPには単なる表彰制度としてではなく、日本企業のイノベーション創出を加速させるプラットフォームとしての進化が求められている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「大企業発の‟新規事業創出“を表彰する制度「TMIP Innovation Award 2024」最優秀賞は株式会社竹中工務店 Archi-Hub 藤井氏 | 一般社団法人TMIPのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000145849.html, (参照 24-12-16).

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