【CVE-2024-11949】GFI Archiver 15.6のStore Serviceに脆弱性、認証済み攻撃者によるコード実行の危険性
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記事の要約
- GFI ArchiverのStore Serviceに脆弱性が発見
- 認証済みユーザーによる任意のコード実行が可能に
- 深刻度が「HIGH」のCVSS 8.8を記録
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GFI Archiver 15.6のStore Serviceにおける深刻な脆弱性
Zero Day Initiativeは2024年12月11日、GFI ArchiverのStore Serviceにおいて信頼できないデータのデシリアライズによる任意のコード実行の脆弱性を発見したことを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-11949】として識別されており、CVSSスコア8.8の高リスク脆弱性として評価されている。[1]
発見された脆弱性は、認証済みのリモート攻撃者によって悪用される可能性があり、デフォルトでTCPポート8018をリッスンしているStore Service内に存在している。ユーザー入力データの適切な検証が行われていないため、信頼できないデータのデシリアライズが可能となり、深刻な被害をもたらす可能性が指摘されている。
この脆弱性の特徴として、攻撃者がSYSTEMコンテキストでコードを実行できる点が挙げられる。Zero Day Initiativeは脆弱性をZDI-CAN-24331として追跡しており、深刻度の高さから早急な対応が推奨されている。
GFI Archiver 15.6の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-11949 |
影響を受けるバージョン | GFI Archiver 15.6 |
脆弱性の種類 | デシリアライズに関する脆弱性 |
CVSSスコア | 8.8(HIGH) |
発見者 | Zero Day Initiative |
対象コンポーネント | Store Service(TCPポート8018) |
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デシリアライズについて
デシリアライズとは、シリアライズされたデータを元のオブジェクト形式に復元するプロセスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- バイナリデータや文字列からオブジェクトを再構築する処理
- ネットワーク通信やファイル保存で使用される重要な機能
- 適切な検証がない場合、深刻な脆弱性につながる可能性
信頼できないデータのデシリアライズは、攻撃者によって悪意のあるコードを含むオブジェクトが注入される可能性があるため、特に注意が必要となる。GFI ArchiverのStore Serviceでは、この処理において適切な入力検証が行われていないため、認証済みの攻撃者がSYSTEMレベルの権限でコードを実行できる状態となっていた。
GFI Archiver 15.6の脆弱性に関する考察
GFI Archiver 15.6におけるStore Serviceの脆弱性は、認証が必要とはいえSYSTEMレベルの権限でコードが実行可能という点で深刻度が極めて高い。特にビジネス環境で広く利用されているアーカイブソリューションであるため、企業の機密情報や重要なデータが危険にさらされる可能性が高いだろう。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、デシリアライズ処理時の入力検証機能の強化が求められる。特にユーザー入力データを処理する際のセキュリティチェック機構の実装や、最小権限の原則に基づいたアクセス制御の見直しが重要となるだろう。
また、この種の脆弱性は他のアーカイブソリューションでも発見される可能性がある。同様のアーキテクチャを持つソフトウェアの開発者は、デシリアライズ処理の安全性を再確認する必要があるだろう。今後は、セキュアコーディングガイドラインの整備や定期的なセキュリティ監査の実施が望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-11949 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11949, (参照 24-12-17).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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