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【CVE-2024-11828】GitLab CE/EEにDoS脆弱性が発見、API呼び出しによる攻撃の可能性が判明

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • GitLabにDoS脆弱性が発見される
  • API呼び出しによりDoS状態を引き起こす可能性
  • GitLab CE/EE 13.2.4から17.6.1未満が影響を受ける

GitLab CE/EEのDoS脆弱性

GitLab社は、GitLab CE/EEに影響を与えるDoS(Denial of Service)脆弱性【CVE-2024-11828】を2024年11月26日に公開した。この脆弱性は、以前のパッチの改善版として報告され、攻撃者が細工されたAPI呼び出しを利用してDoS状態を引き起こす可能性があることが判明している。[1]

影響を受けるバージョンは、GitLab CE/EEの13.2.4から17.4.5未満、17.5から17.5.3未満、および17.6から17.6.1未満となっている。この脆弱性はCWE-407(非効率なアルゴリズムの複雑さ)に分類され、CVSSスコアは4.3(MEDIUM)と評価されているところだ。

脆弱性の発見者はHackerOneのバグバウンティプログラムを通じて報告したluryusとされている。GitLabはこの脆弱性に対する詳細な情報をGitLab Issue #443559およびHackerOne Bug Bounty Report #2380264で公開しており、深刻度は中程度とされている。

GitLabのDoS脆弱性の詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-11828
脆弱性の種類 CWE-407: 非効率なアルゴリズムの複雑さ
影響を受けるバージョン GitLab CE/EE 13.2.4から17.4.5未満、17.5から17.5.3未満、17.6から17.6.1未満
CVSSスコア 4.3(MEDIUM)
公開日 2024年11月26日
発見者 luryus(HackerOneを通じて報告)

DoS攻撃について

DoS(Denial of Service)攻撃とは、システムやネットワークのリソースを意図的に枯渇させ、本来のサービスを利用できない状態にする攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 大量のリクエストやトラフィックを送信してサーバーに負荷をかける
  • システムの脆弱性を悪用してリソースを消費させる
  • 正規ユーザーのサービス利用を妨害する

GitLabで発見されたDoS脆弱性は、APIの呼び出しを利用して非効率なアルゴリズムの複雑さを悪用する手法となっている。CVSSスコアが示すように攻撃の難易度は低く、特権は必要とされないものの、影響範囲は限定的であり、データの機密性や整合性への影響は確認されていない。

GitLabのDoS脆弱性に関する考察

GitLabのDoS脆弱性は以前のパッチの改善版として発見されたことから、セキュリティ対策の継続的な見直しと改善の重要性が浮き彫りとなった。特にAPIの設計段階からセキュリティを考慮することの必要性が高まっており、開発者はアルゴリズムの効率性と安全性のバランスを慎重に検討する必要があるだろう。

今後はAIを活用した脆弱性診断やコード解析の導入により、より効率的な脆弱性の発見と対策が期待される。さらにGitLabのようなコラボレーションプラットフォームでは、セキュリティ機能の強化と同時にパフォーマンスの最適化も重要な課題となっている。

バグバウンティプログラムを通じた脆弱性の発見は、セキュリティコミュニティとの協力関係の重要性を示している。今後はさらにセキュリティ研究者との連携を強化し、早期発見・対策の体制を整備することが望ましいだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-11828 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11828, (参照 24-12-17).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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