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【CVE-2024-12188】1000 Projects Library Management System 1.0でSQLインジェクションの脆弱性が発見、即時の対応が必要に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • 1000 Projects Library Management Systemに重大な脆弱性
  • stu.phpファイルにSQLインジェクションの脆弱性
  • CVSSスコアは最大7.3でHigh評価

1000 Projects Library Management System 1.0のSQLインジェクション脆弱性

VulDBは2024年12月5日、1000 Projects Library Management System 1.0のstu.phpファイルにSQLインジェクションの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-12188】として識別されており、useri引数の操作によってSQLインジェクション攻撃が可能になることが判明している。[1]

この脆弱性に関するCVSSスコアは、CVSS 4.0で6.9(MEDIUM)、CVSS 3.1およびCVSS 3.0で7.3(HIGH)、CVSS 2.0で7.5と評価されている。脆弱性の攻撃にはネットワークからのアクセスが可能であり、攻撃の実行に特別な権限は不要とされている。

また、CWEによる脆弱性タイプはSQLインジェクション(CWE-89)とインジェクション(CWE-74)に分類されており、既に公開されているエクスプロイトコードを利用した攻撃が可能な状態となっている。SSVCの評価では、自動化された攻撃が可能であり、技術的な影響は部分的とされている。

脆弱性の詳細情報まとめ

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-12188
影響を受けるバージョン 1000 Projects Library Management System 1.0
脆弱性の種類 SQLインジェクション(CWE-89)、インジェクション(CWE-74)
CVSSスコア CVSS 4.0: 6.9(MEDIUM)、CVSS 3.1/3.0: 7.3(HIGH)、CVSS 2.0: 7.5
攻撃の特徴 リモートから実行可能、特権不要、エクスプロイトコード公開済み

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、不正なSQL文を挿入・実行される脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の検証が不十分な場合に発生する深刻な脆弱性
  • データベースの不正な読み取りや改ざんが可能
  • 認証バイパスやデータ漏洩のリスクが存在

Library Management System 1.0の脆弱性は、stu.phpファイルのuseri引数に対する入力値の検証が不十分であることに起因している。この種の脆弱性は適切な入力値のバリデーションやプリペアドステートメントの使用によって防ぐことが可能だ。

Library Management Systemの脆弱性に関する考察

Library Management Systemにおける今回の脆弱性は、教育機関で使用される可能性が高いシステムであることから、その影響は深刻に受け止める必要がある。SQLインジェクションの脆弱性は、学生や教職員の個人情報が格納されているデータベースへの不正アクセスを可能にし、情報漏洩のリスクが極めて高い状態だ。

開発者側には、セキュリティ対策の強化とともに、定期的なセキュリティ監査の実施が求められている。特にオープンソースのプロジェクトでは、コミュニティ全体でのセキュリティ意識の向上と、脆弱性の早期発見・修正のための体制づくりが重要だろう。

今後は、プリペアドステートメントの導入やWAFの活用など、多層的な防御策の実装が期待される。また、ユーザー側においても、適切なアクセス権限の設定やログ監視の強化など、運用面での対策を講じる必要があるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-12188 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-12188, (参照 24-12-17).

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