セキュリティ

SECURITY

公開：2024-12-17

【CVE-2024-12485】code-projects Online Class and Exam Scheduling System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性が発見、リモートからの攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• code-projectsのOnline Class and Exam SchedulingにSQLインジェクションの脆弱性
• department.phpファイルのid引数に重大な脆弱性が発見
• リモートからの攻撃が可能で一般に公開済み

code-projects Online Class and Exam Scheduling System 1.0の脆弱性

セキュリティ研究者により、code-projectsが提供するOnline Class and Exam Scheduling System 1.0のdepartment.phpファイルにSQLインジェクションの脆弱性が2024年12月11日に発見された。この脆弱性は【CVE-2024-12485】として識別されており、CVSSスコアは5.3でMedium評価となっている。^[1]

この脆弱性はdepartment.phpファイル内のid引数の処理に関連しており、リモートから攻撃を実行することが可能となっている。攻撃に必要な特権レベルは低く設定されているものの、ユーザーインターフェイスは不要とされており、既に一般に公開されて攻撃に利用される可能性が指摘されている。

VulDBによると、この脆弱性はCWE-89のSQLインジェクションとCWE-74のインジェクションに分類されており、攻撃者によってデータベースの改ざんや情報漏洩などの被害が発生する可能性がある。この脆弱性に対する具体的な対策は現時点で公開されていないため、システム管理者は早急な対応が求められている。

Online Class and Exam Scheduling System 1.0の脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、入力値の検証が不十分な場合に発生する重大な脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 悪意のあるSQLコードを挿入してデータベースを不正に操作
• データの漏洩や改ざん、認証バイパスなどの攻撃が可能
• Webアプリケーションの入力値の適切な検証で防止可能

Online Class and Exam Scheduling System 1.0の脆弱性は、department.phpファイルのid引数の処理において適切な入力値の検証が行われていないことが原因となっている。このような脆弱性は教育機関のシステムで特に深刻な問題となる可能性があり、学生や教職員の個人情報が漏洩するリスクが存在する。

Online Class and Exam Scheduling Systemの脆弱性に関する考察

教育機関向けシステムにおけるSQLインジェクションの脆弱性は、学生や教職員の個人情報、成績データなどの機密情報が漏洩する可能性があり、早急な対応が必要となっている。特にリモートからの攻撃が可能で一般に公開されている状況は、悪用される危険性が高く、システム管理者は一時的なシステムの停止も含めた対策を検討する必要があるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、入力値の徹底的な検証やプリペアドステートメントの使用など、基本的なセキュリティ対策の実装が重要となってくる。また、定期的なセキュリティ監査やペネトレーションテストの実施により、新たな脆弱性の早期発見と対策も求められるところだ。

教育機関のデジタル化が進む中、学習管理システムのセキュリティ強化は今後さらに重要性を増すことが予想される。システム開発者には、セキュアコーディングのベストプラクティスの遵守や、セキュリティフレームワークの活用が強く推奨されるべきだ。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE-2024-12485 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-12485, (参照 24-12-17).

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