セキュリティ

SECURITY

公開：2024-12-17

【CVE-2024-12488】code-projects Online Class and Exam Scheduling System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性、教育機関のデータセキュリティに影響

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• code-projects Online Class and Exam Scheduling Systemに脆弱性
• バージョン1.0のsubject_update.phpファイルがSQLインジェクションの対象
• 脆弱性は公開済みで攻撃に利用される可能性

code-projects Online Class and Exam Scheduling System 1.0のSQLインジェクション脆弱性

VulDBは2024年12月11日、code-projects Online Class and Exam Scheduling System 1.0のsubject_update.phpファイルにおいてSQLインジェクションの脆弱性が発見されたことを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-12488】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはSQL Injection（CWE-89）とInjection（CWE-74）に分類されている。^[1]

CVSSスコアはバージョン4.0で5.3（MEDIUM）、バージョン3.1と3.0で6.3（MEDIUM）を記録している。攻撃者が特権レベルを必要とせず遠隔から攻撃可能であり、機密性・整合性・可用性のそれぞれに低レベルの影響が及ぶ可能性が指摘されている。

この脆弱性はsubject_update.phpファイルのidパラメータの操作によって引き起こされる。既に脆弱性の詳細が公開されており、攻撃に利用される可能性が報告されているため、早急な対応が求められる状況だ。

code-projects Online Class and Exam Scheduling System 1.0の脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベースに不正なSQLコマンドを挿入・実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
• データベースの改ざんや情報漏洩のリスクがある
• 適切な入力値のサニタイズで防止可能

今回の脆弱性はsubject_update.phpファイルのidパラメータにおけるSQLインジェクションが問題となっている。CVSSスコアからも分かるように、特権レベルを必要とせず遠隔から攻撃可能であり、システムのセキュリティに重大な影響を及ぼす可能性が指摘されている。

code-projects Online Class and Exam Scheduling Systemの脆弱性に関する考察

教育機関向けのスケジューリングシステムにおける脆弱性の発見は、学生や教職員の個人情報が危険にさらされる可能性があるという点で深刻な問題である。特にSQLインジェクション脆弱性は、データベースの改ざんや情報漏洩につながる可能性が高く、早急な対策が必要不可欠だ。

今後はシステム開発時における入力値の検証やサニタイズ処理の徹底が重要になってくるだろう。特に教育機関向けシステムの場合、個人情報保護の観点から、定期的なセキュリティ監査や脆弱性診断の実施が望まれる。

また、システム管理者向けのセキュリティトレーニングやガイドラインの整備も重要な課題となる。クラウドベースの教育システムが普及する中、セキュリティ対策の強化と運用管理体制の確立が今後の重要なポイントになるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE-2024-12488 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-12488, (参照 24-12-17).

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