【CVE-2024-41645】ROS2 navigation2に最高レベルの脆弱性、ロボットシステムのセキュリティに警鐘
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記事の要約
- ROS2 navigation2にInsecure Permissionsの脆弱性
- 攻撃者が任意のコードを実行可能な深刻な脆弱性
- CVSS評価で最高レベルのCritical(9.8点)に分類
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ROS2 navigation2の重大な脆弱性を発見
Open Robotics社は2024年12月6日、同社が開発するRobotic Operating System 2(ROS2)のnavigation2において、重大な脆弱性【CVE-2024-41645】を発見したことを公開した。この脆弱性は攻撃者がnav2__amclを介して任意のコードを実行できるInsecure Permissionsの脆弱性であり、Common Vulnerability Scoring System(CVSS)で最高レベルのCritical(9.8点)に分類されている。[1]
この脆弱性はCWE-281(Improper Preservation of Permissions)に分類されており、攻撃の複雑さは低く特別な権限も必要としないことが報告されている。攻撃者は認証なしでネットワーク経由での攻撃が可能であり、システムの機密性、整合性、可用性のすべてに高い影響を及ぼす可能性があると警告されている。
脆弱性の深刻度を示すCVSSスコアは3.1のベクトル文字列で表現されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いと評価されている。また、必要な特権レベルは不要であり、ユーザーの関与も必要としないことから、自動化された攻撃への懸念が高まっている。
ROS2 navigation2脆弱性の詳細情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-41645 |
影響を受けるバージョン | navigation2 v.humble |
脆弱性の種類 | Insecure Permissions |
CVSSスコア | 9.8(Critical) |
CWE分類 | CWE-281(Improper Preservation of Permissions) |
公開日 | 2024年12月6日 |
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Insecure Permissionsについて
Insecure Permissionsとは、システムやアプリケーションにおけるアクセス権限の不適切な設定や管理を指す脆弱性のことだ。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 適切なアクセス制御が実装されていない状態
- 権限の昇格や意図しないアクセスが可能
- システムのセキュリティを著しく低下させる要因
ROS2 navigation2の脆弱性では、nav2__amclコンポーネントにおけるInsecure Permissionsの問題が指摘されており、攻撃者による任意のコード実行を許してしまう危険性がある。この脆弱性はCVE-2024-41645として識別され、CWEによる脆弱性タイプはImproper Preservation of Permissions(CWE-281)に分類されている。
ROS2 navigation2の脆弱性に関する考察
ROS2は産業用ロボットから研究開発まで幅広く使用されているため、今回の脆弱性の影響は極めて深刻だ。特にnavigation2はロボットの自律移動に関わる重要なコンポーネントであり、攻撃者によって任意のコードが実行された場合、ロボットの誤動作や制御不能などの重大な事故につながる可能性がある。
今後はロボットシステムのセキュリティ対策として、権限管理の強化や定期的な脆弱性診断の実施が不可欠となるだろう。特にナビゲーションシステムは物理的な動作を伴うため、セーフティとセキュリティの両面からの包括的な対策が求められる。
Open Robotics社には早急なセキュリティパッチの提供が望まれるが、ユーザー側でもアクセス制御の見直しや、不要なネットワーク接続の制限など、可能な限りの対策を講じる必要がある。長期的には、DevSecOpsの導入やセキュリティ専門家の育成など、組織的な取り組みも重要となってくるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-41645 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-41645, (参照 24-12-17).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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