【CVE-2024-41647】ROS2 navigation2に重大な脆弱性、任意のコード実行が可能な状態が発覚
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記事の要約
- ROS2 navigation2の脆弱性が発見される
- 悪意のあるスクリプトで任意のコード実行が可能
- CVE-2024-41647として重大な脆弱性に分類
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ROS2 navigation2の権限に関する重大な脆弱性が発見
Open Robotics社は2024年12月6日、同社が提供するRobotic Operating System 2(ROS2)のnavigation2において深刻な権限の脆弱性を発見したことを公開した。この脆弱性はnav2_mppi_controllerに存在し、攻撃者が悪意のあるスクリプトを介して任意のコードを実行できる可能性があることが判明している。[1]
MITREによってCVE-2024-41647として識別されたこの脆弱性は、CVSS v3.1で9.8点という深刻度の高いスコアが付与されている。攻撃の複雑さは低く、特別な権限や利用者の操作を必要としない一方で、影響範囲は機密性、整合性、可用性のすべてにおいて高いレベルに分類されている。
また、この脆弱性はCWE-732(重要なリソースに対する不適切な権限割り当て)に分類され、SSVCによる評価では自動化可能な攻撃であることが指摘されている。NVDの評価によると、この脆弱性は特にv.humbleバージョンに影響を与えることが確認されており、早急な対応が必要とされている。
ROS2 navigation2の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE識別番号 | CVE-2024-41647 |
発見日 | 2024年12月6日 |
影響を受けるバージョン | v.humble |
CVSSスコア | 9.8(Critical) |
CWE分類 | CWE-732(重要なリソースに対する不適切な権限割り当て) |
攻撃の複雑さ | 低(自動化可能) |
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不適切な権限割り当てについて
不適切な権限割り当てとは、システムやアプリケーションにおいて重要なリソースに対するアクセス制御が適切に設定されていない状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 権限の設定が不適切で過剰なアクセスが許可される
- 重要なリソースに対する保護機能が不十分
- 権限の分離が適切に実装されていない
ROS2 navigation2で発見された脆弱性は、nav2_mppi_controllerにおける権限の不適切な設定に起因している。この種の脆弱性は、攻撃者による任意のコード実行を可能にし、システム全体のセキュリティを危険にさらす可能性があるため、早急な対応が必要とされている。
ROS2 navigation2の脆弱性に関する考察
ROS2 navigation2の脆弱性が深刻な問題として認識される背景には、ロボット制御システムの特性が大きく関係している。産業用ロボットやサービスロボットなど、実世界で稼働するシステムに対する攻撃は、物理的な損害や人的被害につながる可能性があるため、通常のソフトウェア脆弱性以上に慎重な対応が必要となるだろう。
今後の課題として、ROS2のような複雑なロボットシステムにおけるセキュリティ設計の在り方を再考する必要がある。特に権限管理については、最小権限の原則に基づいた設計を徹底し、各コンポーネントの権限を必要最小限に制限する仕組みの実装が望まれる。
将来的には、ロボットシステムに特化したセキュリティフレームワークの開発や、自動化された脆弱性検出システムの導入が期待される。ROS2のような重要なプラットフォームには、開発段階からセキュリティを考慮したアプローチが不可欠だ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-41647 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-41647, (参照 24-12-17).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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