アラヤがPwC財団の助成事業に採択、脳活動と筋電位を活用した新しいBMIシステムの開発へ
PR TIMES より
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記事の要約
- アラヤがPwC財団の2024年度春期人間拡張に採択
- BMIシステムで身体機能制限者の支援を目指す
- 視線入力と脳活動・筋電位を組み合わせた新システムを開発
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アラヤのBMIシステム開発が人間拡張助成事業に採択
株式会社アラヤのX Communicationチームは、公益財団法人PwC財団の助成事業2024年度春期人間拡張の助成先として2024年12月19日に採択された。神経科学とAIを融合させた先進的な技術開発を行うアラヤは、脳波を用いた発話解読分野で世界トップレベルの実績を持つ企業として知られている。[1]
アラヤのBMIシステムは、従来の視線入力に加え、脳活動や筋電位を複合的に活用した新しいインターフェースの開発を目指している。神経難病などによって身体に制約のある方々を最初のターゲットとし、既存の介助デバイスが抱えていた目の疲労や操作の遅さといった課題の解決に取り組んでいるのだ。
本プロジェクトには、重度身体障害の当事者で障害者のための就職斡旋事業「Equal Frontiers」を運営する小野克樹氏がBMI開発エンジニア兼BMIパイロットとして参画している。アラヤは1,000万円の助成金を活用し、すべての人にとって使いやすいBMIの開発を進めていく方針だ。
PwC財団の助成事業採択内容まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
助成事業名 | 2024年度春期人間拡張 |
採択企業 | 株式会社アラヤ X Communicationチーム |
開発目標 | 視線入力・脳活動・筋電位を複合活用したBMIシステム |
主なターゲット | 神経難病患者など身体機能に制限のある方 |
助成金額 | 1,000万円 |
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BMIについて
BMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)とは、脳とコンピュータをつなぐインターフェース技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 脳の活動を直接的に計測・解析してコンピュータを制御
- 身体機能に制限のある人々のコミュニケーション支援に活用
- 視線入力や筋電位など複数の生体信号を組み合わせて精度を向上
BMIシステムは、神経難病患者の社会参画支援において重要な役割を果たすことが期待されている。アラヤの開発するBMIシステムは、従来の視線入力による負担を軽減し、より直感的な操作を可能にすることで、利用者の活動範囲拡大と介護者の負担軽減を目指している。
BMIシステム開発に関する考察
アラヤのBMIシステム開発において最も注目すべき点は、実際の当事者をBMI開発エンジニアとして起用している点である。ユーザーの実体験に基づいた開発アプローチにより、より実用的で使いやすいシステムの実現が期待できるだろう。BMIシステムの普及には、操作性の向上と並んでコスト面での課題解決も重要だ。
今後の課題として、BMIシステムの長期使用における安全性や信頼性の検証が必要となってくる。特に医療機器としての認証取得や、個人差への対応など、実用化に向けては多くのハードルが存在するものと考えられる。システムの安定性向上と並行して、導入・運用コストの低減にも取り組む必要があるだろう。
期待される展開として、BMIシステムの応用範囲の拡大が挙げられる。医療現場での活用はもちろん、一般のユーザーインターフェースとしての可能性も秘めている。アラヤには、日本の高齢化社会における介護支援技術の革新をリードする存在としての活躍が期待される。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「アラヤ、公益財団法人PwC財団の助成事業2024年度春期人間拡張に採択 -身体機能の可能性を塗り替えるBMIシステムの開発- | 株式会社アラヤのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000049573.html, (参照 24-12-20).
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