プログレスがタイ法人Progress Allを設立、高度ITエンジニアの育成と獲得で2030年のIT人材不足に対応

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

プログレスがタイ法人Progress Allを設立、高度ITエンジニアの育成と獲得で2030年のIT人材不足に対応

PR TIMES より


記事の要約

  • プログレス、タイ法人Progress All設立で高度ITエンジニアの獲得へ
  • タイ投資委員会から投資奨励法の認可を取得し事業開始
  • 日本式開発を理解する競争力ある人材の確保を目指す

プログレスのタイ法人設立と先端IT人材育成への取り組み

システム開発やプロジェクト管理サービスを提供する株式会社プログレスは、高度ITエンジニアの獲得と育成を目的として、タイ法人Progress All (Thailand) Co., Ltd.を2024年10月4日に設立した。2024年12月より事業を開始し、先端IT人材の育成と日本のIT業界に貢献できるエンジニアの獲得を進めている。[1]

タイ法人の設立背景には、経済産業省が予測する2030年のIT人材不足への対策がある。IT人材需給に関する調査によると最大約79万人のIT人材が不足する一方で、従来型IT人材は10万人余るとの予測が示されており、先端IT人材の確保が急務となっている。

Progress All (Thailand) Co., Ltd.では、日本式の開発手法を理解し日本のエンジニアと協働できる人材の育成に注力する。タイ投資委員会から投資奨励法の認可を取得しており、日本本社と連携してシステム開発およびグループプロダクトの設計・開発・運用保守を担当することになっている。

タイ法人Progress Allの事業概要

項目 詳細
会社名 Progress All (Thailand) Co., Ltd.
設立日 2024年10月4日
所在地 399 Interchange21 Building Level 32 Office no. 3325, Sukhumvit Rd, Bangkok
事業内容 システム開発、グループプロダクトの設計・開発・運用保守
開発範囲 基本設計からシステムテストフェーズまで
認可状況 タイ投資委員会より投資奨励法の認可を取得

投資奨励法について

投資奨励法とは、タイにおける海外企業の投資活動を促進するための法律であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 奨励対象業種に対する税制上の優遇措置の提供
  • タイ投資委員会による投資案件の認可と恩典付与
  • 海外企業の事業活動を支援する制度的枠組みの整備

タイ投資委員会は投資政策の策定や投資案件の認可、恩典の付与を担うタイ首相府傘下の投資誘致機関として機能している。投資奨励法に基づく認可を取得することで、Progress All (Thailand) Co., Ltd.は税制上の恩典やその他の優遇措置を受けることが可能となっている。

プログレスのタイ進出に関する考察

プログレスのタイ法人設立は、日本のIT人材不足問題に対する具体的なアプローチとして評価できる取り組みだ。特に従来型IT人材ではなく先端IT人材の育成に焦点を当てている点は、将来的な技術革新への対応を見据えた戦略として注目に値する。

一方で、日本式の開発手法とタイの企業文化との融合には課題が生じる可能性がある。文化的な違いや業務習慣の違いを乗り越え、効果的な人材育成プログラムを構築することが成功の鍵となるだろう。

今後は、単なる人材供給源としてではなく、タイと日本の技術交流ハブとしての役割も期待される。フルリモート開発の経験を活かしたグローバルな開発体制の構築と、両国のIT産業発展への貢献が見込まれる。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「株式会社プログレス タイ法人のProgress All (Thailand) Co., Ltd.を設立し、事業開始 | 株式会社プログレスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000111585.html, (参照 24-12-22).
  2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html

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