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公開：2025-01-25

東海汽船が大型客船さるびあ丸と橘丸にStarlink通信サービスを導入、船上インターネット環境の快適性が向上へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 東海汽船が大型客船2隻でStarlinkサービスを開始
• さるびあ丸と橘丸で船内通信環境が大幅に改善
• 2025年2月1日から本格的な無料サービス運用開始

東海汽船の大型客船2隻でStarlink衛星通信サービスの本格運用が決定

東海汽船株式会社は、東京都の協力のもと、東京・竹芝桟橋～伊豆諸島航路に就航している大型客船「さるびあ丸」「橘丸」において、衛星ブロードバンドインターネットサービス「Starlink」の導入を実施してきた。顧客からの強い要望を受け、2025年2月1日より本格的な無料サービスの運用を開始することを決定している。^[1]

これまでの海上環境では、陸上から離れるとデータ通信速度が著しく低下する課題を抱えていたが、Starlinkの導入によって通信環境の大幅な改善が実現された。船内レストランや船内案内所にアクセスポイントを設置することで、乗客が快適にインターネットを利用できる環境が整備されることになった。

東海汽船は生活航路とリゾート航路の両面でサービス向上に取り組んでおり、Starlinkの導入はその一環として位置づけられている。船内レストランの営業時間外は利用できない時間帯があるものの、具体的な利用方法や詳細については決定次第、公式ウェブサイトで発表される予定となっている。

Starlink搭載船舶の概要まとめ

東海汽船の詳細についてはこちら

衛星ブロードバンドインターネットについて

衛星ブロードバンドインターネットとは、通信衛星を利用してインターネット接続を提供するサービスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 地上インフラに依存せず、海上や山間部でも高速通信が可能
• 複数の人工衛星を利用することで、広範囲なカバレッジを実現
• 天候や地形の影響を受けにくい安定した通信環境を提供

海上での通信環境は従来、携帯電話網に依存していたため、沖合では通信速度が大幅に低下する課題があった。衛星ブロードバンドインターネットは、陸上から離れた海域でも安定した高速通信を実現し、船舶での快適なインターネット利用を可能にする革新的な技術として注目されている。

Starlink船舶導入に関する考察

東海汽船によるStarlink導入は、船舶におけるデジタルトランスフォーメーションの重要な一歩として評価できる。乗客のインターネット利用ニーズが高まる中、安定した通信環境の提供は顧客満足度の向上に直結するものであり、今後の海運業界全体のサービス向上にも影響を与える可能性が高いだろう。

一方で、船内レストランの営業時間外は利用できないという制限があることから、24時間利用可能なアクセスポイントの設置が今後の課題として挙げられる。また、荒天時の通信安定性や、多数の乗客が同時接続した際の通信速度の維持など、運用面での課題についても検証が必要になるだろう。

今後は単なるインターネット接続サービスにとどまらず、船内エンターテインメントやビジネス支援など、より付加価値の高いサービスへの展開が期待される。特に伊豆諸島航路という観光路線において、デジタルサービスの充実は新たな顧客層の開拓にもつながる可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「大型客船「さるびあ丸」「橘丸」衛星通信サービス「Starlink」 本格運用開始！！ | 東海汽船株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000246.000007930.html, (参照 25-01-25).

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