CIOがSMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cableの自主回収を開始、バッテリセルの不備で全額返金へ
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記事の要約
- CIOがモバイルバッテリの自主回収と返金を発表
- 対象製品のバッテリセルに不備を発見
- 新規出荷と販売を停止し全額返金へ
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CIOモバイルバッテリの自主回収および返金の詳細
CIOは2025年1月27日、同社製のモバイルバッテリ「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable」について、一部製造ロットのバッテリセルに不備があることが判明したため、自主回収および返金を実施すると発表した。対象製品は「CIO-MB20W2C-5K-EX01-WH/BK」および「CIO-MB20W2C-5000-EX01-WH/BK」の4モデルで、特定のシリアルナンバーを持つ製品に限定される。[1]
不具合の原因は、バッテリセルの負極に塗布されたスラリーの粘度が基準値より弱い個体が存在し、剥離したスラリーの堆積と結晶化による正極と負極の接触によるショートの可能性が確認されたためだ。製造委託先とCIOが規定通りの検査を実施したものの、製造過程での不備を検知できなかった経緯も明らかになっている。
対象製品の所有者には専用の回収受付フォームを通じて返送キットを提供し、製品返送確認後に購入価格の全額である5,980円を返金する方針を決定した。返金はポイント利用分も含めて全額を銀行振込で実施し、脱着ケーブルも対象に含めることで顧客への影響を最小限に抑える対応を行っている。
SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cableの回収対象製品まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
対象製品型番 | CIO-MB20W2C-5K-EX01-WH/BK、CIO-MB20W2C-5000-EX01-WH/BK |
対象シリアル | SN:CIO-CN/CO/CP/CQ系列の特定番号 |
返金額 | 5,980円(税込) |
追加補償 | 別売脱着ケーブル(CtoL:2,200円、CtoC:1,100円) |
問い合わせ窓口 | 0120-337-304(平日10:00-18:00) |
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バッテリセルのスラリーについて
スラリーとは、リチウムイオンバッテリーの電極製造に使用される重要な材料であり、活物質や導電材、バインダーを溶媒に分散させた液状の混合物のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 電極の性能や耐久性を決定づける重要な要素
- 粘度管理が電極の品質に直接影響を与える
- 製造工程での均一な塗布が製品の安全性を左右
バッテリセルの製造過程では、スラリーの粘度管理が極めて重要な工程となっており、不適切な粘度による塗布ムラは電極材料の剥離や性能劣化を引き起こす可能性がある。本件でも製造サプライヤーによる再攪拌工程での粘度管理が不十分だったことが判明しており、品質管理の重要性が改めて浮き彫りとなった。
モバイルバッテリの品質管理に関する考察
今回のCIOの対応は、製品の安全性を最優先に考えた迅速な判断として評価できる部分が多く存在している。特に回収キットの提供や全額返金、関連アクセサリーの補償など、ユーザーへの配慮が十分になされた対応となっており、企業としての責任ある姿勢が表れている。一方で、製造工程における品質管理体制の見直しは今後の重要な課題として残されているだろう。
モバイルバッテリー市場では、小型化と大容量化の両立が求められる中で、製造工程の複雑化が進んでいる状況がある。製造委託先との連携強化や検査工程の見直しなど、より厳密な品質管理体制の構築が今後の製品開発において重要な要素となることが予想される。特にスラリーの粘度管理については、自動化システムの導入や検査頻度の増加など、具体的な改善策の検討が必要だ。
長期的な視点では、バッテリーセルの製造技術の進化に合わせた品質管理手法の確立が不可欠となっている。AIを活用した製造プロセスの監視システムの導入や、より高精度な検査機器の開発など、技術革新を取り入れた品質管理体制の構築が期待される。CIOには今回の事例を教訓として、さらなる安全性の向上に向けた取り組みを進めてほしい。
参考サイト
- ^ CIO. 「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable 回収受付フォーム」. https://connectinternationalone.co.jp/pages/202501-ex01-info/, (参照 25-01-29).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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