ブロックチェーン

BLOCKCHAIN

公開：2025-02-01

D3 GlobalがシリーズAで39億円の資金調達を完了、独自ブロックチェーンDoma Protocolでドメインのトークン化を推進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• D3 GlobalがParadigmをリードにシリーズAで約39億円を調達
• 独自ブロックチェーンDoma Protocolの開発を発表
• ドメインのトークン化によるDomainFiエコシステムを展開

D3 Globalのシリーズ A資金調達と独自ブロックチェーン開発

ベンチャーキャピタルのNonagon Capitalがシードラウンドで出資したD3 Globalは、2025年1月31日に暗号資産専門VCのParadigmをリード投資家として迎え、シリーズAラウンドで2,500万ドル（約39億円）の資金調達を完了した。この資金調達にはCoinbase VenturesやHubSpot創業者兼CTOのDharmesh Shah氏、Polygonブロックチェーン創設者のSandeep Nailwal氏などが参画している。^[1]

D3 Globalは独自ブロックチェーンであるDoma Protocolの開発を発表し、ドメインのトークン化技術を活用した新たなエコシステムの構築を目指している。このプロトコルはSolanaやAvalanceなどのL1ブロックチェーンやPlumeなどのWeb3領域の主要プレイヤーと共にDomainFiエコシステムの拡大を推進するための基盤となるだろう。

D3 Globalは世界で2,000万件以上のドメインをネットワークに取り込み、15社以上の主要なWeb3コミュニティと提携している。同社は300以上のトップレベルドメイン（TLD）に対応可能な体制を整え、ドメインを単なるウェブアドレスではなく流動性のあるデジタル資産として活用する未来の実現に向けて取り組んでいる。

DomainFiエコシステムの主要機能まとめ

Doma Protocolの詳細はこちら

トークン化について

トークン化とは、実物資産やデジタル資産をブロックチェーン上のトークンとして表現する技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 資産の分割所有と取引の容易化を実現
• スマートコントラクトによる自動取引が可能
• 取引の透明性と安全性を確保

D3 Globalが開発するDoma Protocolでは、ドメインのトークン化により高価なドメインの分割所有や取引の効率化を実現する。これにより従来は一部の投資家しかアクセスできなかったドメイン資産市場が、より広範な投資家に開放されることが期待されている。

D3 GlobalのDomainFiに関する考察

D3 GlobalのDomainFiエコシステムは、従来のドメイン取引における非効率性や高コストの問題を解決する可能性を秘めている。特にドメインの分割所有という新しい概念は、不動産投資信託（REIT）のような仕組みをドメイン市場にもたらし、投資家層の拡大と市場の活性化につながるだろう。

一方で、ドメインのトークン化には法規制や技術的な課題も存在する。特にドメインの所有権移転や管理に関する既存の法制度との整合性を図る必要があり、各国の規制当局との協力が不可欠となるはずだ。

将来的にはDomainFiの概念が企業のブランド戦略やデジタル資産管理の新たな選択肢となる可能性がある。D3 Globalには既存のドメイン管理システムとの互換性を確保しつつ、革新的なサービスの開発を進めることが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Nonagon Capitalがシードラウンドで出資したD3 Global、シリーズAラウンドにて約39億円（2,500万ドル）の資金調達を完了 | 合同会社Nonagon Capitalのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000140356.html, (参照 25-02-01).

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