【CVE-2024-24741】WordPress KB Supportプラグインに脆弱性、バージョン1.6.8で修正完了
記事の要約
- WordPress KB Supportプラグイン1.6.7以前にOpen Redirect脆弱性
- 攻撃者による信頼できないサイトへのリダイレクトが可能
- バージョン1.6.8で脆弱性が修正完了
WordPress KB Supportプラグイン1.6.7のOpen Redirect脆弱性
Patchstack OÜは2025年1月27日、WordPress用プラグイン「KB Support」にOpen Redirect脆弱性が存在することを発表した。この脆弱性は信頼できないサイトへのリダイレクトを可能にするもので、CVE-2024-24741として識別されている。[1]
脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で4.7(中程度)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク経由であることが確認されている。攻撃の実行には特権は不要だが、ユーザーの操作が必要とされており、影響範囲に変更が生じる可能性があるとされている。
この脆弱性はバージョン1.6.7以前のKB Supportに影響を与えるものだ。開発者チームは既にバージョン1.6.8でこの問題を修正しており、影響を受ける可能性のあるユーザーには最新バージョンへのアップデートが推奨されている。
脆弱性の詳細情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-24741 |
脆弱性のタイプ | Open Redirect (CWE-601) |
影響を受けるバージョン | 1.6.7以前 |
CVSS スコア | 4.7 (中程度) |
修正バージョン | 1.6.8 |
Open Redirectについて
Open Redirectとは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が任意のURLにユーザーをリダイレクトできる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 攻撃者が制御する悪意のあるWebサイトへユーザーを誘導可能
- 正規サイトのドメインを利用した偽装が可能
- フィッシング攻撃の踏み台として悪用される可能性がある
KB Supportプラグインで発見されたOpen Redirect脆弱性は、攻撃者がユーザーを信頼できないサイトへリダイレクトすることを可能にする。この脆弱性は特権レベルを必要としないものの、攻撃を成功させるにはユーザーの操作が必要とされている。
WordPress KB Supportプラグインの脆弱性に関する考察
WordPress用プラグインのセキュリティ管理は、エコシステム全体の信頼性に関わる重要な課題となっている。KB Supportのような広く利用されているプラグインの脆弱性は、悪意のある攻撃者によってフィッシング攻撃の足がかりとして悪用される可能性があるため、早急な対応が必要だ。
今後は開発者によるセキュリティテストの強化と、定期的な脆弱性診断の実施が重要になってくるだろう。特にOpen Redirect脆弱性のような基本的なセキュリティ問題については、開発段階での対策が不可欠であり、セキュリティチェックリストの整備と徹底が求められる。
WordPress用プラグインのセキュリティ向上には、開発者とセキュリティ研究者のコミュニティ間での情報共有が重要な役割を果たす。今回のような脆弱性報告と迅速な修正は、エコシステムの健全性を維持する上で良い事例となっている。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-24741, (参照 25-02-14).
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